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福井・坂井で「コンサート・イン・ばあちゃんち」 山あいの民家会場に30人集う

会場となった「ばあちゃんち」。復活したピアノは1966(昭和41)年の製造という

会場となった「ばあちゃんち」。復活したピアノは1966(昭和41)年の製造という

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 坂井市竹田地区にある民家で5月25日、クラシックコンサート「コンサート・イン・ばあちゃんち」が行われた。

楽器の説明も交えながら、コンサートは和やかに進行した

 ピアノを有する民家を、練習、サロン、アーティストの滞在場所などとして開放して行うプロジェクト「アーティスト・イン・ばあちゃんち」の一環。プロジェクトは1年半前、不用になったピアノの処分を考えていた「ばあちゃん」こと松本恵美子さん(同地区在住)と、同地区の地域おこし協力隊(当時)で活動していた唐川恵美子さんとの出会いを機に始まった。

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 本格的なコンサートに足を運ぶことが難しい地域の住民に演奏を届けるだけでなく、演奏家は顔の見える近さで聴衆の反応を直接得られることが魅力。唐川さんは、演奏者の招へいやピアノ調律に掛かる費用のクラウドファンディングを呼び掛け、企画に賛同した県内外の有志約30人から協力を得た。

 コンサートは2回目で、ホルン奏者の西陽子さん(大阪音楽大学 ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団所属)と、神戸市を拠点に活動するピアノ奏者の藤瀬牧美さんが出演した。気温が30度まで上がる中、緑に囲まれた山あいの民家に子どもを含め約30人が集い、1時間のコンサートと演奏者を交えた歓談を楽しんだ。

 プログラムは、モーツァルト、メンデルスゾーンなどクラシック名曲の演奏や、世界地図を指しながらさまざまな国の愛奏歌をつづるコーナーなどで展開。来場者からは「子どもが声を出して楽しんで参加していて良かった」「遠くへ出掛けられない分、楽しみにして来た」などの声が寄せられた。

 西さんは来場者に「竹田には縁があり今日で3回目の訪問。地域の民家でのコンサートということで、関西の音楽仲間も多く賛同してくれた」と感謝し、藤瀬さんは「企画のことを伺いとてもすてきな取り組みだと思った」と振り返った。

 6月には福井市内で、同プロジェクトの活動を振り返る成果報告会を予定する。唐川さんは「音楽を通して人がつながり、関わった全ての人にいろいろな思い出ができたのではと思う。今後、同様の取り組みをさらに多くの地域に展開していきたい」と意気込む。

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