福井市にある京福バス(福井市日之出5)が9月29日、同市内を走る路線バス「大和田エコライン」の新ルート運行を発表した。
2008年6月に開業し、福井駅前~アピタ・エルパ前間をおよそ25分で結ぶ同路線。運行本数は、平日=20.5往復、土曜・日曜・祝日=20往復。同社経営推進室の矢部良智さんは「お客さまは年々増加傾向。アピタやエルパが郊外型SCということもあり、週末は中学生や高校生の利用も多い」と話す。
ルート変更は、同市市街地北部を東西に走る市道北部2-110号線の拡幅を機に計画。SC近くの市立中藤小学校周辺で住宅整備が相次いでいることも受け、「大和田北」「中藤小学校前」「中藤交番前」「高木中央出村」の4停留所を新設した。
高木中央出村停留所前でデザイン事務所を構える中野勝巳さんは「ある日突然、事務所前に標識を積んだトラックが来た。ものの10分ほどでバス停ができた」と驚きの様子を見せる。思わぬシーンを目にして「バス停ができる瞬間を見るのは最初で最後だと思う」とも。
ルート変更に合わせ、定員70人のバリアフリー車両2台を新たに追加導入。週末中心に運行する。矢部さんは「従来の車両は定員55人で週末に積み残しが起きることもあった。新車両導入でより便利になった大和田エコラインを活用してほしい」と呼び掛ける。
運賃は、大人・子ども=100円~(目的地に応じ加算)。新ルート運行開始は10月1日を予定する。