福井市にある酒販店「森酒舗」(福井市文京4)前に1月24日午後、アニメ「となりのトトロ」のキャラクターを模した雪像が登場した。
同市内の芦原(あわら)街道沿いにある同店。信号待ちでじっくり眺めることができるチャンスも
店主の森繁則さんが作る「地域の冬の風物詩」で、今年で10年目。体長約2メートル。「店の前の歩道や駐車場の雪捨て場に困り雪山を作ったのが始まりで、スノーダンプで集めた雪を基に、頭の中にあるイメージだけを頼りにスコップ1本で作る」という。
同市内では10日午前から断続的に雪が降り、13日深夜には積雪量が77センチとなった。「年末にけがをしたので激しい動きを控えようと雪像を作らずにいたら、お客さんや近所の人などから問い合わせが寄せられた。あるはずの雪像が無く、逆に心配されてしまった」と森さん。
23日夜から24日朝に掛けても降雪があり「けがも落ち着きつつあり、楽しみにしている方に応えられれば」と雪像作りに踏み切った。近くに住む男性は「学生など若い人が撮影に来る姿をよく見掛ける。うちの駐車場にも大量の雪があり、森さんの作品をまねて作ってみたい」と意欲をのぞかせる。