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福井で物作り体感イベント「RENEW」 中川政七商店「大日本市博覧会」と共同で

漆器の木地製造工程。業務用漆器における同地区の国内製造シェアは約8割という

漆器の木地製造工程。業務用漆器における同地区の国内製造シェアは約8割という

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 福井県鯖江市などで10月12日~15日、物作り体感イベント「RENEW×大日本市鯖江博覧会」が行われる。

うるしの里会館に設ける、中川政七商店期間限定ショップ「NAKAGAWA MASASHICHI POP UP STORE」

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 同市河和田地区の漆器メーカーやデザインスタジオ、雑貨製造販売「中川政七商店」(奈良市東九条町)などでつくる実行委員会が企画した。伝統工芸などの物作り現場をオープンにして職人たちの手仕事を間近で見られる仕掛けを施し、県内外からの誘客を促す「産地観光」をコンセプトに掲げる。

 同地区を含む福井・鯖江・越前各市内の計6エリアで展開する。同地区で行う体感型マーケット「RENEW」の参加企業・店舗数は55社で、「Hacoa」「ろくろ舎」「土直漆器」「TSUGI」などが工房や店舗を公開する。「漆琳堂」「谷口眼鏡」などでは、拭き漆体験や眼鏡枠素材を使ったアクセサリー作りなどのワークショップを行う。

 中川政七商店が「日本の工芸を元気にする!」を掲げて全国の工芸産地と手を組む「大日本市博覧会」の鯖江版や、ハンドメード品マーケットサイト「Creema(クリーマ)」による「Creema Craft Caravan in 鯖江」などのコラボ企画も行う。同博覧会会場のうるしの里会館には、福井初となる同社期間限定ショップなどを設ける。

 9月1日には、鯖江市役所(鯖江市西山町)で記者会見を行い、牧野百男鯖江市長、中川政七商店の中川政七社長、漆琳堂の内田徹専務の3人がイベント概要説明や開催に向けての意気込みなどを話した。

 牧野市長は「大日本市博覧会の舞台として河和田地区を選んでいただいたことを光栄に思う。民間企業同士が業種や地域などの垣根を越えスピーディーに物事を進めたこともすばらしく、河和田での動きが『鯖江新時代』を開くきっかけとなれば」と期待を寄せる。

 関連イベントとして12日13時から、中川社長による講演「経営とデザインの幸せな関係」を行うほか、雑誌「ソトコト」の指出一正編集長らによるトーク「移住の未来」、複合施設「CRAFT BRIDGE」(福井市中央3)での「浜町発酵夜市」なども予定する。

 入場無料(一部イベントは有料・要申し込み)。

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