福井駅西に5月1日、定食店「日本食レストラン 八葉(HACHIYO)」(福井市中央1、TEL 0776-97-5971)がオープンした。運営は五目亭グループ(新保北1)。
店舗面積は44坪。席数は48席。4人掛けや10人掛けのテーブルのほか、小上がり席も備える。同グループの五十嵐忠和社長は「女性1人でも入りやすい定食店を目指し淡い色使いの内装にした。大テーブルの席はグループでも利用いただける」と話す。
県内でラーメン居酒屋「旬菜麺茶屋 五目亭」や越前そば店「そば茶屋 甚右衛門」などを展開する同グループ。新規出店に当たり「大衆食堂的な定食屋に挑戦したい」と定食18種をそろえた。
昼メニューは、だし巻き定食、カレー風味などコロッケ2種を盛り合わせたコロッケ定食(以上730円)、ソースカツ丼付きの細打ちうどん定食(830円)など。夜は「黒龍」「一本義」など福井の地酒も提供し、飲み切れなかったときは持ち帰りもできる。
出店場所は昨年9月末まで福井のミスタードーナツ1号店があったビルで、半年以上空き物件となっていた。五十嵐社長は「昨年12月に物件のオーナーから出店の打診があった。店を開けているだけでも商店街を明るくできると思い、出店を決めた」と振り返る。
五十嵐社長は県内の飲食チェーン店で約40年勤めた後、「五目亭」を開業した経歴を持つ。「日々の食事を通じて幸せになってほしいと願い、大衆に根差した日本食を提供し続けている。物件については全国チェーン店の入札打診もあったと聞くが『福井の人たちに恩返しを』という思いが通じたのでは」
同ビルが建つ区域については、福井銀行(順化1)やユアーズホテルフクイ(中央1)周辺の地権者らでつくる協議会が再開発の検討を進めている。五十嵐社長は「人の命をつなぐ『食堂業』に就く者として、再開発が始まるまで駅前周辺のにぎわいをつないでいければ」と意気込む。
営業時間は11時~23時。