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福井・あわらで大宮エリーさん個展 北陸初開催、屋内外に57点

木々の生命力を線で視覚化したという新作「樹木の精霊があらわる」と大宮さん

木々の生命力を線で視覚化したという新作「樹木の精霊があらわる」と大宮さん

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 「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で4月22日、「大宮エリー展 This is forest speaking ~もしもし、こちら森です」が始まる。

MISIAさんのシングル「流れ星/あなたにスマイル :)」のジャケット原画も未公開作を含め展示

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 大宮さんは1975(昭和50)年、大阪市生まれ。東京大卒業後、電通(東京都港区)を経て個人事務所を設立した。作家、脚本家、映画監督、ラジオパーソナリティーなど多方面で活動し、2012年に行ったライブペインティング「お祝いの調べ:直島」をきっかけに絵画制作を本格化した。

 大宮さんが北陸で展覧会を行うのは今回が初めて。同施設内にある「アートコア ミュージアム-1」やギャラリー、屋外の森などに計57点を展示する。十和田市現代美術館(青森県十和田市)で描いた「十和田の冬」、「沖縄県久高島で神事に参加した後、熱に浮かされるように描いた」という幅13メートルの「青とさんごの海」など大型作品も並ぶ。

 大宮さんは「展覧会の話をいただいたのは昨年9月ごろ。森の中での展覧会は以前からの希望で、下見で訪れたその場で木々が発するエネルギーに圧倒された」と話す。鑑賞者と森の精霊との対話というストーリーを描き、「おでむかえする森の主」「樹木の精霊があらわる」「あそんでほしい森の子」の屋外展示3作品を現地制作した。

 村上隆さんや奈良美智さんらを見いだしたギャラリスト・小山登美夫さんとの出会いも開催を後押ししたという。「以前ライブペインティングを務めたイベントで、小山さんから『描いた作品を捨てないように』とアドバイスがあった。金津創作の森で過去の大型作品をほぼ全て展示できるのもあの時の言葉のおかげ」と振り返る。

 同館初の試みとして無料スマホアプリによる音声ガイドを導入し、大宮さん自身による作品解説や絵から着想した文章の朗読などを盛り込んだ。会場内は全面撮影可能で、同館はハッシュタグ「#金津創作の森」「#大宮エリー展」を付けたSNSでの情報発信も呼び掛ける。

 関連イベントとして4月23日13時30分から、ヒップホップユニット「TOKYO No.1 SOUL SET」メンバーの川辺ヒロシさんとのライブペインティングを行う。定員は先着100人。展覧会観覧券が必要。終演後にサイン会も予定する。

 開館時間は10時~17時。料金は、一般=800円、大学生=500円、高校生以下無料。月曜休館。6月11日まで。

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