福井市の農家食堂「越麺屋(えつめんや)」(福井市黒丸町、TEL 0776-89-1825)で2月2日、「朝フォー」の提供が始まった。
「朝フォーの構想は早くからあり、パートさんの協力があって実現できた」と伊藤社長
同市内の農業生産法人「アジチファーム」が運営する同店では昨年7月から、ベトナムの定番料理「フォー」の提供を始めた。これまでランチタイムのみの提供だったが「本場では朝食として食べられることも多い」(同社の伊藤武範社長)ことから、半年以上掛けて準備を進め朝メニューとして提供することにしたという。
伊藤社長は同国でも事業を展開しており現地への造詣が深い。「越麺屋の運営を引き受けたのをきっかけに、コメの6次産業化につながればと米粉麺を作ることを思い立った。フォーを提供することで、フォーという料理そのものや米粉麺の認知度が上がると考えた」と明かす。
「朝フォー」は「鶏(とり)フォー」と「牛フォー」(各499円)の2種類。「パクチー入れ放題」をうたっており、パクチー好きの人を中心にSNSや口コミなどで話題が広がっているという。「今では福井市内はもとより、嶺南エリアからもお客さまがいらっしゃるようになった。皆さんパクチーを山盛りで入れられるので、開店早々仕入れたパクチーが無くなる日も」と伊藤社長。
本場のレシピを基にしているのが売りという同店のフォー。「コストの関係で見送っていた材料も使えるよう企業努力を重ね、現地の味に一層近づけることができた。ベトナムのつけ麺『ブンチャー』も提供したいと考えている。今月末にはベトナムから製麺機も届く予定で、今後も『福井で食べるベトナムの味』に期待いただければ」と呼び掛ける。
提供時間は7時30分~10時50分。水曜定休。