お裾分けサイズのギフト米「赤とんぼの舞」、勝山の企業が発売

商品を手に「空港で売るのが目標」と話す小林さん

商品を手に「空港で売るのが目標」と話す小林さん

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 福井県勝山市内で雑貨販売などを手掛ける「コバヤシ」(北郷町、TEL 0779-89-2758)がこのほど、贈答向けのコメ「奥越前 赤とんぼの舞」を発売した。

コメは脱酸素剤入りで真空パックされ、最低半年は風味が保たれるという

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 社長の小林謙一さんが自ら所有する田んぼで生産。「コシヒカリ」「ハナエチゼン」が作付けのメーンである福井県では珍しい「あきさかり」を100%使った。商品名は、同市が環境保全活動の一環として進める「赤とんぼと共に生きるプロジェクト」から。赤とんぼが「舞う」まちの姿と「米(まい)」をかけたという。

 小林さんは8年前から、減農薬のあきさかりを「九頭龍(くずりゅう)米」として直販している。しかし、環太平洋経済連携協定(TPP)の行方から「国産米の米価下落は避けられない」と判断。「消費者はスーパーやドラッグストアで米を買う時代。同じ土俵で勝負せず違うニーズを」と贈答市場に着目した。

 開発では同市の「かつやま逸品開発・販路開拓事業補助金」を活用。妻の恵美子さんがパッケージを担当し、つや消しの包装箱や友禅和紙の袋などデザインにも凝った。小林さんは「『割れ』や『欠け』のあるコメを手作業でふるい落として袋詰めしている」と中身の質にも自信を見せる。

 1袋の分量をおよそ2人分に設定した。小林さんは「お裾分けにもちょうどいいサイズ。勝山と国内外との交流のきっかけになれば」と期待を込める。

 価格は、1袋(300グラム入り)=864円、箱入り(5袋)=4,860円。通信販売も行う。送料別。

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