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みそ店が作るカルパッチョソース―福井の老舗、若手社員が考案

開発メンバーの髙島春奈さん(左)池田佳菜子さん(中)濱田真紀さん(右)

開発メンバーの髙島春奈さん(左)池田佳菜子さん(中)濱田真紀さん(右)

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 福井市内にあるみそ店「米五」が6月10日、新商品「ミソ・デ・カルパッチョ」を発売した。

使い切りやすい少量サイズ(120グラム)のソース「ミソ・デ・カルパッチョ」

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 同商品は、みそ、米酢、バジル、わさびを配合した液体調味料。「新商品開発を通してプレゼン能力を磨く」という目的から20代社員4人がプロジェクトを立ち上げ、およそ1年半をかけて商品化にこぎ着けた。同店は1831年創業、曹洞宗大本山永平寺御用達の老舗みそ店。20代社員による開発プロジェクトは初めてという。

 商品誕生のきっかけはプロジェクトメンバーの個人的なエピソード。刺し身のしょうゆが服にはね、汚れてしまった経験から。「魚介類向けの垂れない調味料があれば」とカルパッチョソースのアイデアから考案した。

 試作ではバジルの色みを損なわないように苦心した。最初のうちは黒っぽいソースばかりが出来上がったといい、試行錯誤を重ねた。メンバーの髙島春奈さんは「開発期間の大半を色みの調整に費やしたと言ってもいいほど。そのかいあって、着色料なしでバジルの色と風味を保ったソースができた」と笑顔を見せる。

 発売に合わせ同店では、ホームページ内のブログ「みそ日和」で同商品を使ったレシピの連載を始めた。レシピでは豚しゃぶや白身魚のグリル、冷製パスタといった応用メニューを紹介。A4サイズに印刷し店頭でも配布する。

 同市内の飲食店ともコラボレーションし、3つの店で同商品を使ったメニューが登場。イタリア料理店「トラットリア ラ カーラ」(高木中央2、TEL 0776-60-2600)は、「地だこと越のルビーのサラダ」(900円)を7月31日までの期間限定で販売する(ランチ時は要予約)。

 今後、シリーズ商品として「ミソ・デ・ヒヤヤッコ」「ミソ・デ・ポーク」の2つを発売予定。髙島さんは「和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、みその可能性を追求して海外にアピールしたい」と力を込める。

 価格は120グラム入り388円。同店店頭と、ホームページで購入できる。

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