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福井で「アート丸かじりツアー」 美術館学芸員、街なかでアート読み解き指南

出展作家・伊藤誉さんの過去の作品より。今回は空き店舗を使って公開制作を行う

出展作家・伊藤誉さんの過去の作品より。今回は空き店舗を使って公開制作を行う

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 JR福井駅西で10月8日から、まち歩きイベント「福井まちなかアート探検 アート丸かじりツアー」が行われる。

記録資料展の会場となる「sankaku」。普段はトークショーなどのイベントも行う

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 10月2日から同駅周辺などで行われるアートイベント「フクイ夢アート 2016」の一環。コワーキングスペース「sankaku」(福井市中央1)を起点に、空き店舗を活用した展示会場などを約1時間半かけて徒歩で巡るツアーで、美術館学芸員による作品解説、展示作家との質疑応答、公開制作参加のワークショップなどを予定する。

 「夢アート」は2010年に始まり、今年で7回目。30日までの期間中、同駅周辺などを11のゾーンに分け、「福井*カメラ女子の会写真展『love♡展』」「『仏像×ダンス』パレード」「ムービーハッカソン」「ビッグベンチプロジェクト」などの約60のプログラムを行う。

 同ツアーは、「夢アート」実行委員会が公募した一般参加型企画に同市在住の会社員・森瀬明さんが応じ、実現にこぎ着けた。森瀬さんの趣味はアート鑑賞で、県内外の美術館やギャラリーなどを多数訪れた経験から「『夢アート』に来る人たち、出展作家、展示の場を提供する商店主などが互いに交流するきっかけになれば」と立案したという。

 「アートにあまりなじみのない人にとって、現代美術は難解なものと捉えられがち」と、作家への事前取材などを基にしたガイダンスを売りにする。「作品を読み解くヒントがあると、作品の世界観や作家との距離がぐっと近くなる。見る側に解釈を委ねる美術表現の『補助線』となれたら」と森瀬さん。

 関連イベントとして8日~16日・22日~30日、過去の作品写真、資料、今回の出展作家の活動などを展示する「夢アート記録資料展」も行う。会場は「sankaku」。

 開催日は、10月8日・9日・10日・15日・16日。各日とも13時30分開始。定員は20人。参加無料。

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