福井県あわら市の「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で9月24日、デザインセミナー「旨(うま)そうな県 福井」が行われる。
グッドデザイン賞を受賞した、ジャクエツ環境事業の遊具「OMOCHI」
「無印良品」アドバイザリーボードなどを務めるプロダクトデザイナー・深澤直人さんを講師に迎えるセミナーで、仁愛女子短大(福井市天池町)が公開講座の一環として企画した。ふくい産業支援センターデザイン振興部(川合鷲塚町)との共催。園舎の建築設計などを手掛けるジャクエツ環境事業(敦賀市若葉町2)の遊具や、黒龍酒造(永平寺町松岡春日)の酒器など、深澤さんと県内企業のプロジェクトがきっかけとなり開催が決まったという。
当日は、デザインにおける「シズル感」をテーマにセミナーを行う予定。開催に当たり深澤さんは「機能に徹した福井産の物に触れる度『旨そう』という感情が湧いた。シズル感は『旨そうな』という時に使う言葉だが、いいデザインにもシズル感は必要。福井のそばやカニ、酒などを味わった体験も相まって、福井を『旨そうな県』と思うようになった」とメッセージを寄せた。
企画を担当した同短大の西畑敏秀教授は「深澤さんは日本の俳句文化に影響を受け、修飾をできるだけ省いたデザインスタイルを確立した。デザイン業界を志す学生だけでなく、伝統的工芸品など物作りに関わる人たちにも示唆に富む内容になりそう。日頃無印良品のアイテムを使っているような一般の方にも来ていただければ」と呼び掛ける。
14時開演。入場無料。定員250人。同部へのメール(dcf@fisc.jp)で申し込みを受け付ける。メールには、氏名・電話番号・所属を明記する。