ヤマト運輸(東京都中央区)が9月5日、福井県内の直営営業所などで「ご当地送り状」サービスを始めた。
同社と福井県が締結した「ブランド発信および観光PRに関する連携協定」の一環。「2018福井しあわせ元気国体・大会」や北陸新幹線敦賀開業などに向け観光誘客に取り組む福井県と、地方自治体と連携し、高齢者見守り支援や観光支援などの共同事業「プロジェクトG」を進める同社の思惑が合致し実現に至った。
同社宅配サービス「宅急便」の依頼主控えに福井県公式恐竜ブランドキャラクター「ジュラチック」を、配送先に届く貼付票に福井の観光スポットやグルメ情報などを載せた。営業所の店頭端末「ネコピット」用送り状にも、同キャラのファミリーなどをあしらった「ご当地仕様」を採用する。
同社広報担当者は「福井県とのタイアップは2010年、恐竜『フクイラプトル』をデザインしたボックスを共同企画したのがきっかけ。以降も『ジュラチック』ボックスなどのプロジェクトを行ってきたが、双方の資産をより有効活用できればと連携協定の表明に至った」と話す。
同社では今後、ご当地手提げ袋や小荷物宅配サービス「宅急便コンパクト」専用ご当地ボックスなどの販売も順次始める。同サービスを使った県産品詰め合わせセット販売、手ぶら観光サービス拡充、観光情報などが描かれた集配用台車の導入なども予定する。
送り状は、ホテルや店舗など「宅急便」取次店でも取り扱う。