福井のミュージシャン、iTunesにシングル 山形の山伏と共作で

「愛器」を手にする松村さん。ギター教室も行う

「愛器」を手にする松村さん。ギター教室も行う

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 福井県坂井市在住のミュージシャン・松村忠尚さんが参加する音楽ユニット「エンヤカヤカヤカ・ブー」が6月24日、シングル「Lily of the Valley」を発売した。

同シングルのジャケット写真。楽曲は配信サイトで試聴できる

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 松村さんは1978(昭和53)年、同市生まれ。幼少のころからギターを始め、ブルーノート東京(東京都港区)、ダンスカンパニー「珍しいキノコ舞踊団」、ドイツなどでの演奏経歴を持つ。現在は同市内に仕事場を構え、テレビ番組やCM、舞台、イベントなどの音楽制作も行っている。

 同作品は、山形在住で「山伏と僕」などの著書もある山伏・坂本大三郎さんとの共作。松村さんは「12年ほど前、地元の知人を介して出会った。その後、一緒にバンド活動を始めることになり、2013年に行われた長野県渋温泉郷の音楽イベント『渋響』をきっかけにシングルを発表することになった」と振り返る。

 同シングルはもともと2005年発表の作品で、日本海に面した同市三国町の自然から着想したモチーフを英語詞に託した。「当時よく聴いていたクラブジャズの影響を受けた曲。突起のある曲調を求めて、8分の6拍子・8分の5拍子のリズムを組み合わせて作った」。ボーカルに東京在住のLove Attack Eveさんを起用し、シングル化に当たり石川出身の松本一哉さんのドラムを新たに追加した。

 カップリング曲は、「渋響」発コンピレーション盤「Over Flow pH:3.0」収録の「エンヤカヤカヤカ・ブー」。ユニット名は坂本さんが付けたが、松村さんによると「本人いわく、特に意味はないらしい」。活動拠点が離れているため普段の連絡はもっぱらメールで「互いに超スローペースで、1通のやりとりが1週間かかることはザラ。今回の企画も3年越しで、ようやく形になってホッとした」と話す。

 価格は450円。iTunesストアで配信する。

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