NHK福井放送局(福井市宝永3)が4月8日、ラジオ第1放送の新番組「情報たら福 ~いこっさ! きこっさ!~」を始める。
福井市中心部の「さくら通り」に面する同局。壁面には、同番組の開始を知らせる垂れ幕も
不定期放送だった前身の番組を、4月改編を機に月1回の公開生放送へ定期化した。同局アナウンサーで4月に入局4年目となる石井隆広さん、同じく2年目となる森下絵理香さんの2人がパーソナリティーを務める。
番組では、福井県内の「旬な人」を招いてインタビューする「いま旬! ふくい人」や、防災コーナー「ふくい未来へ」、ゲストが音楽や落語などのパフォーマンスを披露する「いこっさ!宝永」などのコーナーを予定する。同局第2スタジオに観客席を設けるのが同番組の「売り」で、ラジオ放送の現場を目の前で見ることができる。
熊本県出身の石井さんは「想定外のことが起きるかもしれないというハプニング性」が生放送の面白さと話す。「ゲストの方には、構えることなく楽な気持ちで出演してもらえれば。予想しない方向に話が進んでゲストが乗ってくれたら面白いし、リスナーが『また聴こう』と思うきっかけにもなる」
構成やゲスト選定などのディレクター業務も2人で行うといい、横浜市出身の森下さんは「5月の放送日は福井駅西口再開発ビル『ハピリン』オープン直後に当たり、駅周辺の話題を盛り込んだ構成にできれば」と意気込む。森下さんにとっては初のフリートーク番組で、トークショーなどのポッドキャストを聴き研究を重ねているとも。
同番組統括の吉田浩さんによると、ラジオが聴けるスマホアプリの普及などで若いリスナーが増加傾向にあるという。「若手アナウンサーを起用した理由の一つに、若年層へのリーチという観点がある。進学などを機に福井を離れる若者が少なくない中、せめて福井にいる間は地元の良さをラジオを通じて感じてもらえれば」と期待を寄せる。
放送時間は17時~17時55分。5月以降は第1金曜に放送予定。