福井県敦賀市のボードゲームカフェ「ヘクス・イン・ゲームズ」(敦賀市本町2、TEL 0770-25-7929)が3月11日、オープン3カ月を迎えた。
店内には「人生ゲーム」日本発売35周年を記念した「昭和おもひで劇場」版も
店舗面積は約13坪。席数は、テーブル18席。同市在住で店主の鶴田勇さんが「10歳のころから集めたゲームを、多くの人に楽しんでもらえれば」と準備を進め、約1年かけて開店にこぎ着けた。店内には「枯山水」「カタン」「カルカソンヌ」「ズーロレット」など、約2500点のボードゲームや知育玩具が並ぶ。
ゲーム料金は、30分=300円~終日=2,500円の5段階を設定し、小学生以下は無料。料金半額となる「レディースデー」(第1土曜・日曜)や「学割デー」(第3土曜・日曜)などのイベントも行う。「お客さんの約8割は県外からで、神奈川、千葉、埼玉、福岡などから足を運んでくださった方も」と鶴田さん。
カフェメニューは、沼サン(450円)、ワッフル(500円)、ナポリタン(600円)、コーヒー(300円)、スムージー(450円)、アサイーボウル(500円)などをそろえ、妻の和代さんが調理を担当する。「コーヒー豆や紅茶は市内の販売店から仕入れ、フードも腹持ちの良いメニュー構成を心掛けた。サンドイッチは個包装にして、ゲームをしながらつまめるよう工夫した」
ボードゲームカフェは全国的にも珍しい業態で、物件探しの段階では、不動産業者からダーツバーや雀荘(じゃんそう)と勘違いされることが多かったとも。「認知度不足は伸びしろがある証拠。熱心に来てくださる地元の方も増えており、手応えを感じている」と前向きに捉える。
北海道生まれで、陸上自衛隊員の経験もあるという鶴田さん。10回以上の転居をくぐり抜けたゲームコレクションを眺めながら「できるだけ定価で買い、高値でつかまないようにするのが長続きのこつ。廃版などで高値取引されている物も、メーカーが『需要あり』と判断して再販するケースがある」と指南する。
ボードゲームなどアナログゲーム愛好者のイベント「ゲームマーケット」の主催者によると、同イベントの総来場者数は右肩上がりで、昨年秋の開催時には約9500人が来場したという。鶴田さんは「ソーシャルゲーム流行の揺り戻しでボードゲーム人気の再燃を感じているが、遊び相手が見つからないという人は多い。ボードゲームをきっかけに、世代を超えた人たちが交流する場になれば」と将来図を描く。
営業時間は13時~22時。火曜定休。