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福井の「酒とアテ 十人十色」がリニューアル 英「NOBU」の料理人、故郷で開店

冬メニューの一つ「ブリのゆず正油マリネ キンカンとともに」(1,200円)

冬メニューの一つ「ブリのゆず正油マリネ キンカンとともに」(1,200円)

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 福井市の創作料理店「酒とアテ 十人十色」(福井市順化2、TEL 0776-27-3833)が11月27日、店舗をリニューアルした。

約25年ぶりに帰福した吉田さん。「改装やメニュー制作などで同級生から協力を得ることができ、地元の良さをあらためて実感した」と話す

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 店舗面積は約30坪。席数は、カウンター6席、テーブル12席、個室8席。「キッチンの使い勝手向上を図り、お客さんとより密なやり取りができるように」(店主の吉田真さん)と、5月15日のオープンからわずか半年ほどで改装に踏み切ったという。

 吉田さんは、英・ロンドンの有名創作料理店「NOBU」で7年間修業を積んだ経験を持つ。「父はすし職人だったが料理人になるつもりはなく、フリーカメラマンを目指し渡英した。生活のために現地の魚卸業でアルバイトをするうちレストランの人たちと顔見知りになり、たまたま『NOBU』から声が掛かった」と振り返る。

 メニューは、「NOBU」の流れをくむ「ソフトシェルクラブの太巻き6貫」(1,300円)、「トロ炙(あぶ)り 青唐のソース サラダロール添え」(1,300円)、「十人十色風ローストビーフ 香味野菜和(あ)え」(1,300円)など。「定番品の数は絞り、良質な旬の食材に合わせて日替わり・週替わりでメニューを組み替える。『料理はこうあるべき』という線引きはせず、良いものは何でも取り入れる雑食派」と吉田さん。

 アルコール類は、「越前岬 シュタルク・カイザー」(福井県)、「醸し人九平次 別誂」(愛知県)、「新政 No6 R-TYPE」(秋田県)、「羽根屋 煌火」(富山県)など日本酒に力を入れる。「『若い人が日本酒に親しむきっかけになれば』とそろえていくうち35種類になり、日本酒のセレクトショップみたいになってしまった」と笑みをこぼす。

 店名には「食を楽しむスタイルは人それぞれ。時間を大切にしながらゆっくり過ごしてもらえれば」という思いを込めた。今後もジャンルや常識にとらわれない料理を追求する考えで、「冬場は野菜を使った東欧風の煮込み料理に取り組んでみたい。熟成した日本酒がきっと合うはず」と胸を躍らせる。

 営業時間は、18時~23時30分(金曜・土曜は24時まで)。日曜・第3月曜定休。

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