福井県池田町の「能楽の里文化交流会館」(池田町薮田)で12月6日、「国際有機農業映画祭 in 池田 2015」が行われる。
同町内のNPOが主催する社会人向け講座「日本農村力デザイン大学」の運営にも関わる伊藤さん
同町在住の農業関係者など十数人でつくる実行委員会が企画し、4年ぶり4回目の開催。雑誌「宣伝会議」元編集長で、東京から同町に移住した伊藤洋子さんが委員長を務める。「過去には、池田町での取材もあったドキュメンタリー映画『セヴァンの地球のなおし方』を上映したこともある。TPPなど農業をめぐる環境が過渡期にある中、『そろそろ4回目を』という声に押されて企画した」と明かす。
上映作品は、未来を守るための食を提案する「食の選択」(米)、移住した若者と過疎脱却を目指す集落の7年間を追った「にぎやかな過疎」(日)など計4本。宮城県在住の民俗研究家で、「地元学」の提唱など地域づくり分野で活躍する結城登美雄さんの講演も予定する。
伊藤さんは、国連が定めた「国際土壌年2015」も引き合いに「多様な微生物が生きる土壌と同じく、作る人・食べる人が共に心豊かな関係を築くことで、食という命の基本が守られるはず。農業に直接関わりがない人にも、食の問題を自分事として考える契機になれば」と話す。
9時開演。料金は、前売り=一般1,500円、大学生500円、高校生以下無料。当日=一般2,000円、大学生500円、高校生以下無料。前売り券は同館のほか、「まちの市場 こってコテいけだ」(池田町薮田)、池田町アンテナショップ「こっぽい屋」(福井市花堂南2)などで取り扱う。
映画祭に合わせ、同町内の宿泊施設「ファームハウス・コムニタ」で入場券をセットにした宿泊プランも用意する。料金は、当日泊(1泊2食付き)=1万500円、前日・当日泊(2泊4食付き)=1万9,000円。問い合わせは同施設(TEL 0778-44-7744)まで。