越前市東部の味真野地区で11月8日・9日、イベント「味真野 お寺びらき」が開催される。
同地区にある真宗出雲路派の本山・毫攝寺(ごうしょうじ)などの寺院を宗派に関係なく開放する取り組みで、地元住民らでつくる実行委員会が企画した。開催は昨秋に次いで2回目で、福井県の「アートプロジェクト支援事業」の助成などを受けて開催にこぎ着けた。
プログラムは「エンタメと癒やし」をテーマに構成し、僧侶による法話「ゆる説法」、僧侶に気軽に相談できる「お坊さんカフェ」、音楽ライブ「ヒップホップ寺 お坊さん 1LOW ライブ」、妖怪絵師として活動する米国出身のマット・マイヤーさんらによる「妖怪マスターたちの越前若狭 奇談トーク」、参加者が僧侶の先導で木魚をたたき続ける「無限木魚トリップ」などを展開する。
同寺の境内には、キッチンカー、屋台、クラフトマルシェなども出店する。夕方から夜にかけて、同地区在住の竹垣職人・片岡大輔さんと、市内の生花店店主で世界的に活動するフラワーアーティスト・内藤昭和さんによる造形作品「たけ花あかり」が点灯し来場者を出迎える。
越前市におととしUターン移住した実行委員長の池田あゆ美さんは「寺院を軸に地域と人をつなぎ、町を共に育てていきたいと考えて取り組みを始めた。寺院はかつて人々が自然と集い心を寄せ合っていた場。人同士の交流が希薄とされる現代において、今回のイベントが地域の未来を考える契機となり、人と人とが再びつながる風景を生み出すことにつながれば」と期待を込める。
開催時間は10時~20時。