福井の伝統工芸アイドルグループ「さくらいと」が12月29日、アルバム「サクライロ革命」をリリースした。
2019年に活動を始めた同グループにとって初のフルアルバム。シングルCDとしてリリースした楽曲、CD未収録曲、福井ゆかりのアーティストのカバー曲など全16曲で構成し、CDとデジタル配信の二本立てで展開する。
収録曲は、デビュー曲「水灰色グラデーション」、2022年リリースのミニアルバムに収めた「ヒカリのひとひら」、初のCD化楽曲「フラッグ」、福井ゆかりのアーティストのカバー曲として、Sing J Royさんの「だんね~ざ 福井弁の唄」、「レキシ」こと池田貴史さんの「SHIKIBU」など。
アルバムにはメンバーが作詞に挑んだ曲も収めた。グループ内派生ユニット「五月日和」の「『original light』」を手がけた陽向芽衣さんは「普段のイベントであまり歌うことのない、初めて作詞に挑戦した楽曲。応援してくれている『桜人(=ファン)』の皆さんはもとより、これから出会う桜人の人たちにもこのアルバムが届けば」と話す。
グループ発足時からのメンバー・護國まいさんは、昨春リリースの収録曲「サクラ咲くよ。」を作詞した。「曲を通じて感謝の気持ちが伝わるようにと願いながら歌詞を書いた。メロディーに歌詞を乗せる作業は難しく、書いたり消したりを繰り返した作業だったが、ファンの人たちが『感動した』『好きな曲の1つ』という感想を寄せてくれたのがうれしかった」と護國さん。
アルバムタイトルは、昨春、2500人を動員したサンドーム福井での単独公演名にちなむ。ジャケットのアートワークを手がけた朝日奈花子さんは「さくらいとに向かって放たれた光や、ステージ上で感じた客席からの温かな思いなどを基にイメージを固めた。黒色を極力を使わず描いた抽象的な光の色を1つ1つ見てもらえたら」と呼びかける。
昨年末にメンバーの彩葉わかなさんが卒業し、メンバー4人で新たなスタートを切った同グループ。新体制発足を機に、最年少の神楽ひよりさんが初代リーダーに就任した。
「『メンバーが卒業して物足りなくなった』と感じさせるようなことがないくらいのパフォーマンスと行動で、ファンの皆さんを今年もくぎ付けにしていきたい。人の上に立つという経験は初めてで不安はあるが、さくらいとをトップアイドルに導けるよう頑張っていく」と神楽さん。目標に掲げる「東京アイドルフェスティバル」出演に向け、今年1年のさらなる飛躍を誓う。
1月12日、越前市の「エードットカフェ」(府中1)で、新体制初となるライブとチェキ会を予定する。
CDの価格は2,800円。