11月から12月にかけ、福井鉄道がイベント列車「福鉄観光列車 越前そば物語」を運行する。
昨春デビューしたF2000形「フクラムライナー」内で越前おろしそばなど福井ゆかりの料理を味わうことのできるイベント。全席ロングシートという同車両の仕様を生かした企画で、同車両専用の飲食テーブルも用意した。運行は昨年に次いで2回目。
列車は同社福武線たけふ新駅11時発のダイヤで運行し、福井駅電停での休憩を挟んで約2時間30分かけて両駅間を往復する。鉄道営業部の白崎正臣さんによると、昨年のイベント時に参加した県外客からの問い合わせが複数寄せられ、2回目の開催に至ったという。
そばは今年収穫された新ソバを使い、越前そばの里(越前市真柄町)協力の下、ゆでたての固ゆで麺を水で締め北府駅まで約10分で配送する体制を整えた。車内で地元料理9品と越前茶なども提供するほか、つまみや飲み物などの持ち込みにも応じる。
飲食の合間に、今年で開業100年となる同線の歴史を振り返る沿線ガイドの時間も設ける。白崎さんは「昨年の参加者から、『福井鉄道の歴史や沿線の見どころを知ることができた』『持ち込み自由でちょっとした宴会気分を味わえた』などの感想があった。当社の最新車両で福井の食と共に週末のひとときを楽しんでもらえれば」と話す。
運行日は、11月16日、12月7日。料金は4,500円。定員は各回25人。