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福井の果実店が「スマートショップ」 AI活用の無人決済システム導入で開店

店舗外観。ゲートのセンサーに触れて入店する

店舗外観。ゲートのセンサーに触れて入店する

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 果実店「フルーツのウメダ Smart Shop」(福井市西開発3)が9月18日、オープンした。

決済手続き中の来店客の様子

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 福井駅西に本店を構える梅田果実店(中央1)が、ショッピングセンター「そよら福井開発」内に設けた新店舗。入店から決済まで全て無人で対応するシステムを導入し、同社が見据える「無人化DX」への足掛かりと位置付ける。

 店舗面積は約26平方メートル。客は陳列棚に並ぶ商品を自前のバッグなどに入れ、AIカメラやセンサーなどと連携したレジ前に立つことで決済手続きができる。購入に当たり専用アプリなどの登録は不要で、商品や購入方法に関する質問などは、遠隔でレジに付帯したコールセンターが応じる。

 コンビニや化粧品店などに無人店舗システムを納入する「TOUCH TO GO」(東京都)の協力を得て開店にこぎ着けた。梅田果実店の社長・梅田敬男さんは無人化システムの技術者として勤務した経歴があり、人材の適正配置という観点から自社店舗への無人決済システム導入にかねて関心を寄せていたという。

 導入したシステムはTOUCH TO GO製の「TTG-SENSE」で、同社によると北陸3県での導入は初めて。担当の川原健太さんは「オープン日に立ち会ったところ、お客さまから『すごい』『どんな仕組みなのか』などのリアクションがあった。今後も福井の人たちに良い意味での衝撃を与えながら幅広い層に受け入れられる店舗となれば」と期待を込める。

 オープンから半月が過ぎ、梅田さんの耳にも来店客からの反響が次々と届いているという。「先端技術による買い物体験を一種のアトラクションのように感じてもらっている。お客さま自身のペースで買い物をしてもらえる無人決済システムは、顧客中心を掲げる小売業本来の在り方と言えるのでは」と話す。

 営業時間は8時~22時。

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