福井鉄道が10月5日・6日、イベント列車「FIRST RE:RETRAM(ファースト・リ・レトラム)」を運行する。
同社が所有するドイツ製路面電車「レトラム」による観光列車イベント。今春から進めていた冷暖房装置追加工事の完了に伴い、通年運行に先駆けてガイド付きの貸し切り列車として展開する。
たけふ新~福井駅間を2日間で計4便運行する。座席は定員27人(最少催行人員10人)の全席指定で、希望する便の申し込みをウェブサイトで受け付ける。
ガイドを務める同社鉄道営業部の白崎正臣さんは「日本でも珍しいとされるドイツ製の路面電車がパワーアップし、『日本最速路面電車』と呼ばれる当社福武線に戻ってくる。イベントでは、今年で開業100年となる福武線の歴史や魅力を沿線案内を交えて伝えたい。新たなレトラムにいち早く乗車してもらえれば」と呼びかける。
同車両は独シュツットガルト市電として1965年に製造され、土佐電気鉄道(高知県)を経て、2014(平成26)年に福井鉄道へ転属した。愛称は一般公募から、「レトロ」と路面電車を意味する「トラム」を組み合わせて名付けられた。
白崎さんによると、同車両は通年運行の臨時列車という扱いで、10月以降、たけふ新~田原町間を100円で利用できる臨時列車「おでかけトレイン」に組み込まれる予定。ツアー団体などの貸切利用を受け付ける予定もあるという。
料金は1,500円。申し込み締め切りは10月3日17時。