工房見学イベント「RENEW 2024」が11月1日~3日、福井県内3市町(鯖江市・越前市・越前町)で行われる。
「福井のものづくりを『見て・知って・体験する』国内最大級の工房見学イベント」を掲げ、一般社団法人「SOE」(鯖江市河和田町)が主催する。開催は今年で10回目。同法人によると、前回は3日間の会期で延べ3万1000人を動員し、約2,600万円を売り上げたという。
越前漆器、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥(たんす)、越前焼、眼鏡、繊維、ローカルフードなど、過去最多の120社が参加し、展示、販売、工房見学、ワークショップ、トークイベントなどを展開する。新たな取り組みとして、ガイドと共に専用車で産地を巡るオフィシャルツアー、福井産のテーブルウエアでフレンチを楽しむ「フード&クラフトレストラン」なども設ける。
これまで1カ所だった総合案内所を越前市今立地区にも設け、「うるしの里会館」(鯖江市西袋町)との2拠点体制とする。各案内所では、ものづくり、食、福祉、教育などに関わる団体が全国から集う「まち/ひと/しごと -Localism Expo Fukui-(ローカリズム・エキスポ・フクイ)」も開く。関連イベントとして、福井ものづくりキャンパス(越前市瓜生町)で、紙の専門商社「竹尾」(東京都)による展覧会「TAKEO PAPER SHOW『PACKAGING -機能と笑い』」も開催する。
越前市の「あいぱーく今立」(粟田部町)で9月4日、記者発表があり、実行委員長の谷口康彦さんが「持続可能な地域づくりと地域産業振興を掲げた取り組みが10回目を迎える。私たちの目標は越前・鯖江エリアを日本一の産業観光の町とすること。県内外の人たちに私たちのものづくりをしっかりと見てもらい、より多くのファンを獲得していければ」とあいさつした。
出展企業による「産地リーダー」の決意表明もあった。長田製紙所(大滝町)の長田泉さんは「今立地区への総合案内所設置は越前和紙産地にとって朗報で、さまざまな和紙の表情を見てもらえる機会となれば」、踏青舎(越前町大王丸)の陶芸家・泉直樹さんは「越前焼の世界では個性的な窯元が増えている。総合案内所からやや遠いエリアだが、コアなファンに満足してもらえる企画を用意して臨みたい」とそれぞれ話す。
入場無料(ローカリズム・エキスポ・フクイのみ、入場料一般1,000円)。