勝山市が6月4日、「私の『推し勝(かつ)★』キャンペーン さあ!勝山しか勝たん山」を始めた。
9月に市制70年を迎える同市が、数十年先を見据えたシティープロモーション事業の一環として行う。「誰でも参加できる『みんなで創る』キャンペーン」をコンセプトに、「心に残る」「未来へつなぐ」「心をつなぐ」の三本柱を掲げ、一過性ではないアーカイブ型の事業を展開する。
SNS投稿、動画作成、雑貨制作などクリエーティブな活動によるキャンペーン参加を呼びかける。市の公式SNSアカウントは、フェイスブック、インスタグラム、Xの3つ。参加者はアカウントをフォローした上で、勝山の推しポイントや、地元の未来への思いなどをハッシュタグ付きで投稿する。ハッシュタグは「#私の推し勝」「#勝山しか勝たん山」。
多くの市民に統一したイメージで「推し勝」してもらえるよう、キャンペーンのコンセプトやグラフィックデータなどをまとめたガイドラインも用意した。ガイドラインは市内で活動するクリエーティブディレクターの橋島康祐さんが監修し、電子データや小冊子として配布する。
勝山市役所で記者発表があり、水上実喜夫勝山市長、キャンペーンアンバサダーを務める元AKB48メンバーの多田京加さんとタレントの大川はるなさんが出席。応援ゲストとして、福井県チャレンジ応援ディレクターの寺井優介さんらも駆け付けた。
「中学時代に町づくりプロジェクトに参加して、恐竜関連グッズを地域の祭りで販売するなどの活動を行った。それから10年。生まれ育った町のPRに参加できることがとてもうれしく、全力で頑張りたい」と、同市出身の多田さん。同市在住の大川さんは「魚つかみ取りのイベント運営などを機に勝山に移住した。市民の皆さんの『自然で遊ぶ』という姿勢をとても尊敬していて、地域の魅力や皆さんの人柄を県外にも伝えていければ」と意気込みをのぞかせた。
開始に合わせ、2人のアンバサダーらが出演するプロモーション動画2本を市のユーチューブチャンネルで公開した。水上市長は「『勝』という文字の力強さを軸に、市民の心が一つになるようなキャンペーンを展開していく」と力を込める。