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福井・永平寺町で「禅」テーマの芸術展開催へ 国内外の美術家らに参加呼びかけ

前回の様子。美術家の中村厚子さんは、流木などで構成した作品を民家の蔵に展示した(撮影:ZEN AIR EIHEIJI)

前回の様子。美術家の中村厚子さんは、流木などで構成した作品を民家の蔵に展示した(撮影:ZEN AIR EIHEIJI)

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 福井県などでつくる団体が現在、芸術家滞在プログラム「ZEN AIR EIHEIJI(ゼン・エア・永平寺)」のエントリーを受け付けている。

前回の様子。永平寺町内を巡りながら撮影に取り組む、写真家の大槻唯我さん(撮影:ZEN AIR EIHEIJI)

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 プログラムは、福井県、永平寺町、民間企業などでつくる「ふくいArts Center and Residenceプロジェクト実行委員会」が企画し、昨年に次いで2回目。「禅の里をアーティストが集うまちに」をテーマに掲げ、公募で選出された芸術家が8月下旬から11月下旬まで町内に定住し、町の文化や歴史などから着想を得た作品の制作や展示などを行う。

 募集に当たり、制作、リサーチの2コースを設ける。前者は、公開制作、作品展示、パフォーマンスなどを行うコース。後者は今回新たに設けるコースで、永平寺町や禅などの文化を調査研究し、プレゼンテーション、トークイベント、報告書作成などを通じて成果を発表する。

 ウェブサイトでエントリーを受け付ける。募集対象は、アーティスト、研究者、キュレーターで、年齢は20歳以上。日本語または英語でのコミュニケーションができれば、国籍を問わず応募できる。応募締め切り後、同プロジェクトディレクターら学識経験者による選考を行い、7月下旬をめどに選考結果を通知する。

 同委員会の後藤亜好さんは「禅の里として知られる永平寺町で、さまざまな形で禅文化を味わえるプログラム。リサーチなどを通して地域の人たちの暮らしに触れてもらうこともできる。昨年のプログラム終了後、『アーティストにまた来てほしい』という地元の声も寄せられている」と話す。

 昨年はエントリー67組から選出された写真家・大槻唯我さん(東京都在住)、美術家・中村厚子さん(神奈川県在住)が制作や展示などを行った。後藤さんは「(曹洞宗の開祖の)道元禅師が見ていたであろう風景の中で地域の人たちと交流しながら研究や制作に没頭してもらうとともに、福井で暮らしている私たちにも新たな気付きを与えてもらえれば」と応募を呼びかける。

 応募締め切りは7月10日。

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