福井市の足羽山(あすわやま)にある飲食店2店が10月20日、コラボレーションメニューの期間限定販売を始めた。
フランス語で「3」を意味する、山奥チョコレート 日和の「トロア」。イートインのみで販売する
メニューを開発したのは、アイスクリーム店「OTM ICECREAM(オーティーエム・アイスクリーム)」(足羽上町、TEL 0776-36-3733)、チョコレート専門店「山奥チョコレート 日和」(山奥町、TEL 0776-25-0108)の2店。OTM ICECREAMの運営会社「サビー」(金沢市)の呼びかけで両店が互いに素材を提案し、新たなスイーツ2種の販売にこぎ着けた。
OTM ICECREAMが販売するのは、足羽山に吹く秋の爽やかな風をイメージしたという「autumn breeze(オータム・ブリーズ)」(880円)。甘さを抑えたバニラアイスクリームとマリーゴールドなど3種のマイクログリーン、ベトナム産カカオ70パーセントのチョコレートなどを組み合わせた。店長の国本茉奈さんは「アイスにはカカオニブをトッピングし、食感のアクセントも付けた」と話す。
山奥チョコレート 日和では、チョコレートをベースにしたケーキ「トロア」(605円)を数量限定で販売する。チョコクランチでアクセントを付けたスポンジケーキとチョコムース、爽やかな口当たりが特徴というマイクログリーン「ヤングリーフ ディル」を添えたオレンジジュレなどを組み合わせた。店長の桑原正成さんは「チョコとオレンジという定番の組み合わせにマイクログリーンを組み合わせた今回のコラボならではのマリアージュ」と胸を張る。
スイーツ2種に使うマイクログリーンは「サビー」から調達。「トロア」では、同社が提案したチョコレートに合いそうな約10種から試作を重ねて絞り込んだ。桑原さんは「完成まで3カ月ほどかかったが、シンプルにディルだけを使うと決めてからは開発のスピードが上がった」と振り返る。
2024年春に予定する北陸新幹線福井・敦賀開業を見据え、両店は福井市の観光資源の一つである足羽山への誘客に力を入れる。サビー広報担当者の宮本侑佳さんは「新たな飲食コンテンツで足羽山の魅力を広めたいとコラボを提案した。地元だけでなく、県外や海外の人が足羽山に足を運ぶきっかけになれば」と期待を込める。
営業時間は、OTM ICECREAM=10時~17時(ラストオーダー)、山奥チョコレート 日和=10時~16時(同、月曜・火曜定休)。いずれも11月6日までの販売。