福井市で7月17日、音楽イベント「めっちゃやさしいフェス 2022」が行われる。
当日のタイムテーブル。イベントの収益は、イベント参加店舗とライブハウス「福井CHOP」(花堂東1)に寄付される
同市中心部のライブハウスなど複数箇所で展開する「サーキットフェス」型のチャリティーイベント。福井を拠点に活動するバンド「モンゴリアンエイリアンズ」が主催し、バンド、アイドルユニット、シンガー・ソングライターなど地元ゆかりの32組が参加する。
福井駅西から繁華街「片町」にかけた徒歩5分圏内に3つの会場を設ける。会場は、ライブハウス「HALL BEE」(中央1)「Old Rookie」(順化1)、バー「言ト音(ことね)」(同)。受け付けと、CDやTシャツなどのグッズ販売をバー「Jake」(同)で行う。
イベントは、コロナ下で厳しい経営環境に直面するライブハウスの支援を目的に企画された。モンゴリアンエイリアンズのメンバー「シンフォニック関」さんは、「福井の音楽シーンを支えてきた人たちが『地元の音楽のともしびを消したくない』と頑張っている。普段から親身に相談に乗ってくれるライブハウスの皆さんに恩返しできればと、周りの音楽仲間に呼びかけた」と振り返る。
関さんは、福井の音楽シーンの良さとして、「アーティスト同士の仲が良く、ジャンルを超えてつながり合っていること」を挙げる。異ジャンルのグループ同士が対バンイベントを企画することもしばしばで、関さんらの呼びかけに多くの仲間が応じたという。「ライブハウスの人たちも即答で応じてくれて、私たちの方が逆に勇気付けられた気持ちになった」
イベント参加表明を機に音楽活動を再開したバンドもあり、県内の練習スタジオの活性化にもつながった。モンゴリアンエイリアンズもすでに解散していたが、同イベントを機に再結成。かつて出演のため訪れた県外のファンからも復活を喜ぶメッセージが寄せられているという。
来場者が新たな音楽イベントを企画するきっかけになればと、受付で配布するタイムテーブルに各会場の連絡先を載せた。「一度ライブをやったらまたやりたくなるというのがアーティストの心情。会場で感じた熱い気持ちが冷めないうちに、次のアクションにつなげてもらえれば」と関さん。
当日は、出演者・来場者の検温、定時換気などの感染防止対策を行いながらプログラムを展開する。関さんは「『めっちゃやさしい』の名にふさわしいフェスになるよう、できる対策は全て行う。イベントはいい意味での『ごった煮感』が売りで、お気に入りのアーティストを発見できる体験になるのでは」と話す。
11時開演。料金は、一般=2,000円、22歳以下=1,000円。公式ツイッターアカウント(@MYF2022)で予約を受け付ける。