福井・片町の手打ちそば店がリニューアル-常連客がデザイン

両側に小上がり席が並んでいた2階南側の客席を改装

両側に小上がり席が並んでいた2階南側の客席を改装

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 福井市のそば店「見吉屋」(福井市順化1、TEL 0776-23-3448)2階が10月14日、リニューアルした。

大谷さんおすすめの「冷やしたぬきそば」(910円)

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 1932(昭和7)年創業の同店。店主の田中優さんは4代目。同市の繁華街「片町」にあり、サラリーマンや家族連れ、観光客など幅広い客層に支持される。福井県産そば粉の手打ち麺を使った「越前おろし蕎麦(そば)」(540円)をメーンに、丼物や定食物などをそろえる。

 6人がけ座卓が並んでいた2階小上がり席を、2人がけテーブル14卓の構成にした。同店の大谷久美子さんは「お客さまには膝や腰に痛みを抱える高齢の方も多い。よりくつろいで食事していただければと考えた。リニューアルは時代の流れ」と話す。

 店舗設計は大塚孝博デザイン事務所(福井市板垣3)が行った。大谷さんによると、社長の大塚孝博さんは「ほぼ毎日食べに来てくださる常連」という。「デザインのリクエストは出さず大塚さんにすべて任せた。仕上がったプランを見て『モダンで現代的』と感激した」。およそ半年を掛けリニューアルにこぎ付けた。

 間接照明で彩られたフロアに、オーダーメードのテーブルや椅子などを並べた。オープンに先立ち店内写真をフェイスブックに公開した所、1日足らずで200を超える「いいね!」が寄せられた。大谷さんは「オープン初日から2階席を目当てにお客さんが並んで驚いた。『東京の店に来たみたい』との声もいただけた」と笑顔を見せる。

 2人がけテーブルを組み合わせたことで柔軟なレイアウト変更にも対応できるようになった。「テーブルを組み合わせれば会食用途にも使ってもらえる。10月~3月の『うどんすき宴会プラン』の需要を掘り起こしたい」と大谷さん。改装効果に期待を寄せる。

 新店の席数は、1階=30席、2階=64席。2階北側には従来の座敷席も備える。

 営業時間は11時~21時。日曜定休。

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