シェアハウスの一角を開放したコミュニティースペース「かわら家」が6月17日、福井市日之出にオープンした。
シェアハウスの一角を開放したコミュニティースペース「かわら家」
住人の前田浩貴さんと髙木克昭さんが「住み開き」するのは、2人が借りている一軒家の1階。物件は、前田さんが福井県のホームページ「ふくい空き家情報バンク」を通じて知ったもので築40年以上という。家のオーナーが瓦職人であることと、近くにある桜の名所の足羽(あすわ)河原にちなみ「かわら家」と名付けた。
2人が知り合ったのは昨年同市内で開かれた市民劇「それはかつてあった」での共演がきっかけ。上演後も交流を深める中、ある飲み会で前田さんが「シェアハウスをやろうと思う」と髙木さんを誘った。髙木さんは当時、同市からおよそ30キロ離れた勝山市内に住んでいたが「転勤で福井に来たので、いつか離れるときが来るかもしれない。今しかできないことにチャレンジしたい」と前田さんのプランに乗った。
シェアハウスの魅力について、「自分にない知恵を互いに共有できること」と口をそろえる2人。住み開きもその延長線上にある。髙木さんは「いろんなコミュニティーの知恵がつながり、このスペースから新たな価値が生まれれば」と期待する。
収容人員は10人程度で、小規模ワークショップなどでの利用を想定。前田さんは、同スペース近くで知人が開設予定のゲストハウスとの連携も視野に「ゲストハウス滞在者と地域住民をつなぐ場としても生かしていきたい」と意気込む。
開放は原則として土曜・日曜・祝日。予約や問い合わせはフェイスブックページで受け付ける。