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福井・アネックスホテルが「城町アネックス」に ギャラリー機能も備え情報発信も

同ホテルの新海康介社長。福井城跡のお堀端にある三角屋根の建物が目印

同ホテルの新海康介社長。福井城跡のお堀端にある三角屋根の建物が目印

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 福井市の「アネックスホテル福井」(福井市大手2、TEL 0776-23-2003)が3月1日、「城町アネックス」へ屋号変更し再オープンした。

湊さんの作品「AfterAwaking 2」が掛かった505号室

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 アネックスホテル福井は1984(昭和59)年オープンで、前身である福井駅西の「丸ノ内ホテル」開業から数えて68年の歴史を持つ。新海康介社長は「これまでビジネスマンの利用が多かったが、アネックスホテル約30年の歴史の中で人々の価値観が多様化し、ビジネスホテルではない特徴の打ち出し方を模索していた。県外からのお客さまが福井の地域性や文化をより深く味わえる場になればと屋号変更に踏み切った」と明かす。

 客室数は、シングル=20室、ダブル=3室、ツイン=3室、和室=2室の計28室。「地域に根ざしたホテルでありたい」と、同ホテル周辺の旧地名である「城町」を屋号に掲げた。2階に併設するレストラン「二ノ丸グリル」の店名も、福井城二の丸があったエリアに位置していることから「拝借した」という。

 再オープンに合わせ、NPO法人「E&Cギャラリー」(問屋町3)と共同でホテル内にギャラリー機能を持たせる活動にも取り組み始めた。「福井にはアートに触れられる場が少なく、もっと日常的にアートに親しむ場があればと考えていた。ギャラリースタッフが以前『二ノ丸グリル』でアルバイトをしており、話を持ち掛けたところ意気投合した」。第1弾として、同市在住の美術作家・湊七雄さんの版画や油彩画など13点をロビーや客室などに展示し、希望者には販売も行う。

 屋号変更に合わせホームページも刷新し、旅行ジャーナル的なコンテンツの拡充を目指すという。新海社長は「『二ノ丸グリル』が出来たのをきっかけに、ホテル周辺に『二ノ丸』という名を掲げたスポットが増えた。『城町』も今は知名度がさほど高くないが、生花店や書店、雑貨店などの輪を広げ、城町はいろいろなことが楽しめるエリアということを周知していきたい」と意気込む。

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