福井県越前市と福井市を結ぶ福井鉄道福武線に4月12日、ドイツ製の路面電車がお目見えし、営業運転を始めた。
独シュツットガルト市電として1965年に製造された2両編成の同車両は、土佐電気鉄道(高知県)を経て、2014年3月に福井鉄道へ転属。福武線での営業運転を前に愛称を募集し、226点の応募案の中から「レトロ」と路面電車を意味する「トラム」を組み合わせた「レトラム」に決定した。
運行区間は、福井市中心部の田原町駅と福井駅前駅間の1.8キロ。土曜・日曜・祝日に1日6往復、途中駅で時間調整をしながら両駅間を10~17分で結ぶ。
曲線を帯びたスリムな車体や白と黄色のツートンカラーが目をひくレトラムは早くも市民の注目の的。駅のホームや街なかでは、スマートフォンやデジカメを手にした親子連れや鉄道ファンがシャッターを切る姿が多く見受けられた。
運賃は、大人=160円、子ども=80円。春季の運行は6月29日でいったん終了となる(夏季は運休)。