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福井・勝山に青果市場とカフェの複合施設 「持続的な地域農業の拠点」掲げ

カフェメニューを紹介する同社スタッフ

カフェメニューを紹介する同社スタッフ

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 複合施設「かつやま青果市場」が11月7日、道の駅「恐竜渓谷かつやま」(勝山市荒土町)隣にオープンした。

「カフェ・モーイ」店内。写真右奥のカウンター席から、九頭竜川と勝山恐竜橋を眺めることができる

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 市内にあった若猪野青果市場の機能を引き継いだ施設で、観光地域づくり法人(DMO)「勝山市観光まちづくり」(元町1)が運営。同市など福井県奥越地域で取れる農作物などを扱う青果市場区画と、市場で扱う野菜などを使った飲食区画「カフェ・モーイ」で構成する。

 カフェの店舗面積は142平方メートル。ガラス張りの店内にカウンター席10席、テーブル席32席を設ける。メニューは、「市場サラダ」(850円)、サンドイッチ4種を選べるサンドイッチプレート(1,150円)、奥越産のマイタケを使った「九頭竜まいたけホワイトグレービーソース」(1,800円)、市内の蔵元「一本義久保商店」とのコラボ商品「クラシックプリン」(560円)など。

 同社の今井三偉さんは「勝山市の年間観光客が200万人規模となり、近年、宿泊施設や飲食店における地場食材へのニーズが高まっていたことが市場開設の背景にある。生産から消費までが一体化した施設なので、市民や観光客が気軽に立ち寄れるような憩いの空間として育てていければ」と話す。

 同社は施設開設を機に、隣接する道の駅と連携した事業の展開や、地場食材を活用した商品開発などにも取り組む予定。今井さんは「観光拠点だけでなく、地域の農業を守り育てていく拠点としても位置付けている。市場の出荷者数も現在の約40事業者から拡大していければ」とプランを描く。

 カフェの営業時間は11時~18時。火曜定休。

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