
福井を拠点に活動するバンド「Blue:Blue」が7月9日、デビューシングル「ブルースカイ」を配信リリースした。
FM福井の番組「Update Evening!」パーソナリティーなどを務める福井在住のラッパー、MC小法師さんらで構成する同バンド。かねてMC小法師さんのソロライブをサポートしていた「オレイロバンド」を発展させ、新たなコンセプトと共に活動を展開することになった。
メンバーは、バンドでMC小法師さんが名乗るKさん(ボーカル)、Rikuさん(ベース)、junkieさん、I.W.Y.Mさん(共にギター)の4人。メンバーの音楽的ルーツという平成初期のバンドを想起させる歌詞と、疾走感ある電子的なビートを重ね合わせ、「駆けろ青春、踊れサイバー」というメッセージを打ち出した。
リリースしたシングルはメロディアスな「エモラップ」の要素を取り入れたエレクトロニックロック。Kさんの生声をボーカル効果ツール「オートチューン」で大幅に加工するなどの工夫を凝らし、青春と仮想現実を混ぜ合わせた世界観を表現した。
Kさんによると、楽曲作りではヒットチャートをにぎわす配信楽曲のトレンドも意識的に取り入れたという。「曲の長さを3分以内に収めたり、イントロを作らなかったりと、実験的な意味合いを込めた構成にした。ファーストシングルでもあるので、楽曲の作りからバンドの方向性を感じ取ってもらっても」と呼びかける。
ラッパーとしての活動を10年続けてきたというKさん。「コアでアングラとも言えるソロ活動とは対照的な、ポップさを前面に出したバンドなので、新人のような気持ちで取り組めている。夢を諦めてしまった人、今まさに夢を追いかけている人、くすぶる思いで毎日を過ごしている人など、多くの人に楽曲が届けば」と話す。
バンドは現在、楽曲が描く世界をビジュアルで伝えるミュージックビデオの制作にも取り組む。junkieさんが主役を演じる青春ストーリー仕立ての構成で、永平寺町内や、敦賀市の気比の松原などでロケ撮影を行ったという。Kさんは「いずれは、昼はホールでBlue:Blueのライブを、夜はクラブでMC小法師としてのライブを組み合わせたイベントを実現できたら」とプランを描く。
楽曲の価格は255円。iTunes Storeで販売するほか、大手楽曲配信サービスでサブスクリプション配信する。