
短編映画「エッセル坂を越えて」鑑賞会が6月22日、あわら市中央公民館(あわら市市姫1)で行われる。
3月、あわら市内で行われた「あわら湯けむり映画祭」で、観客投票による「湯けむりグランプリ」などを受賞した作品の鑑賞会。あわら温泉中心市街地の文化・観光資源を生かした地域活動を主に展開する市民団体「活芦塾(かつろじゅく)」が企画した。
坂井市三国町を舞台にした同作は、海外移住を決めた16歳の少女と、娘との別れを目前にした父との最後の夏を描いた物語。同町出身の西端実歩さんがメガホンを取り、福井市出身の吉田菜子さんが主役を演じる。撮影や主題歌も福井ゆかりのクリエーターや歌手が務めた。
イベントではトークセッションの時間も設け、西端さん、吉田さん、撮影を手がけたあわら市出身の砂田竜吾さんをゲストに招く。同団体代表の後藤義明さんは「作品を通して福井の美しさと父娘愛を表現した監督とキャスト、スタッフを招いたトークセッション。あわら市や三国町の活性化につながるヒントを探れれば」と話す。
同団体は2001(平成13)年に発足し、現在、メンバー9人で活動する。これまでに福井出身の作家・水上勉さんの「越前竹人形」文楽公演などのイベントを手がけ、近年は、あわらの民話を朗読した紙芝居を制作するなど文化資源の伝承活動にも注力する。
イベントは15時開演。入場料は1,000円。