
坂井市公式キャラクター「坂井ほや丸」の歌が4月28日、ユーチューブで公開された。
昨年12月、市内のたかむく古城ホールで行われたレコーディングの様子
タイトルは「ほやほや 坂井ほや丸やざ☆~坂井ほや丸飼い主ソング~」。坂井ほや丸の「飼い主」を称するファン有志が主導し、作詞、作曲、歌唱、演奏、コーラスのレコーディング、ミュージックビデオに使う写真まで、全て「飼い主」の手によって制作された。
制作を呼びかけたのは広島県在住の作曲家・きりんさん。昨春、SNS上での同キャラとの交流を機に曲作りを始め、6月から7月にかけてSNSを通じて歌詞のフレーズを募集した。「高いところは苦手やけど 東尋坊は大好きやざ」「越前がにに油揚げ 甘エビにおろしそば ひってうまいものあるでの」など、福井弁が口癖の同キャラにちなんだ歌詞が採用された。
市内在住のナレーター・岡田健志さん、ソプラノ歌手・矢部晴菜さんの2人がメインボーカルを務め、同市ゆかりで京都市立芸術大大学院に在籍する武曽海結さんがマリンバ演奏で楽曲に花を添えた。コーラスには池田禎孝坂井市長をはじめ、市の職員、地元住民、遠方の飼い主など多くの参加があった。
坂井ほや丸は昨年3月にデビュー。犬を模したビジュアルと福井弁とのギャップなどが奏功し、現在、Xのフォロワー数は1万3000人を超える。昨秋の「ゆるキャラグランプリ(ゆるバース)」では初登場で全国3位、自治体の公式キャラとして全国1位となった。
坂井市移住定住推進課の小玉悠太郎さんは「坂井ほや丸はイベント現場やSNSで飼い主さんとのコミュニケーションを大切に活動をしてきた。その結果、全国に多くの飼い主さんができ、飼い主さん主導で曲が完成したことにとても驚いている。歌詞には坂井市のPRになるキーワードがふんだんに盛り込まれているので、今後さまざまな場面で活用していければ」と話す。