食べる 学ぶ・知る

福井・三国の窯焼き料理店主 35年のシェフ経験生かし「ピザ絵本」出版

同書を手に笑顔を見せる小田原さん

同書を手に笑顔を見せる小田原さん

  • 5

  •  

 坂井市の飲食店主が手がけた絵本「イチからつくる ピザ」が3月上旬、農山漁村文化協会(東京都)から出版された。

外観にもこだわったという同店のまき窯。三国の海とナポリの海の青さを表現したという

[広告]

 編集に携わったのは、ピザなど窯焼き料理を売りにする同市の飲食店「バードランド」(三国町緑ケ丘4)オーナーシェフの小田原学さん。一般社団法人「真のナポリピッツア協会ジャパン」代表理事や、立命館大の食マネジメント学部客員教授も務める小田原さんが、約35年のピザ職人経験を基に1冊の絵本にまとめ上げた。

 ピザに関する調査、小麦粉、オリーブ、バジル、チーズなどの生産過程、写真入りで解説した窯焼きピザの作り方などで誌面を構成する。小田原さんによると、「私たちの命をつなぐ上で不可欠な衣食住の成り立ちを一から考え、新たな発見につなげるきっかけとするのが絵本のコンセプト。小中高生を対象とする編集方針だが、大人の読書にも耐えられるような内容とした」という。

 「絵本ではあるが、レシピの箇所は本格的になるようまとめた」とも。「プロの作り方をそのままレシピにするのは簡単だが、一般読者にはかえって難易度が高くなる。読み手が挑戦してもおいしいピザが出来るよう表現に工夫を重ねた」。小田原さん考案のレシピを基に担当編集者が実際に作り、フィードバックを得ながらブラッシュアップを重ねることもあったという。

 ピザそのものにとどまらず、トマトなどの野菜生産農家、チーズを作る酪農家など、さまざまな生産者の姿が明らかになるような工夫も凝らした。「真のナポリピッツアに必要なものは、小麦粉、水、酵母、食塩、そして情熱。ボナペティート(さあ、召し上がれ)」というメッセージもつづった。

 「『(知人が経営する)ピザ店全店に絵本を置いた』『まき窯内の3時と6時の方向に置いて焼けばいいのか』など、同業者からの反響が大きく驚いている」と小田原さん。常に高みを目指すという意味の「未在」を座右の銘に、ピザ職人としてさらに磨きをかける意気込みをのぞかせる。

 仕様はAB判36ページ。2,750円。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース