
福井のご当地ヒーロー「古代竜士フクイザー」の敵キャラクターが現在、自軍の戦闘力強化に取り組んでいる。
敵キャラと戦う「古代竜士フクイザー」。3月9日14時から、温泉施設「セントピアあわら」(あわら市)でヒーローショーを行う
フクイザーは、愛知から福井にIターン移住した元吉本芸人のマサ越前さんらでつくる「北陸ヒーロープロジェクト」が手がけるヒーロー。福井ゆかりの恐竜「フクイラプトル」をモチーフにしたいでたちで、2023年のデビュー以来、本格的なアクションを売りにイベント出演などの活動を展開している。
他方で、かねて課題となっていたのが敵キャラ「早乙女コーポレーション」の衣装だった。中には上半身ほぼ裸という戦闘員もいて、「アンケートで『敵の衣装がしょぼい』『敵がほぼ人間』といった意見も寄せられていた」(マサ越前さん)という。
そこで、プロジェクトの命を受けた早乙女コーポレーションは、新たなダークヒーロー誕生を含めた戦闘力強化に着手。戦闘員の衣装を刷新し強敵らしさをより打ち出したビジュアルへ改良することにした。
構想中のダークヒーローの名は「源泉鬼竜フロダーク」。衣装は白亜紀に生息していた肉食恐竜「ギガノトサウルス」と、あわら市の「あわら温泉」を掛け合わせたデザインで、武器には風呂おけや黒いアヒルなど風呂にちなんだ要素を取り入れるという。
フロダークの正体が酒と温泉を愛するシングルファザー「湯煙小次郎」という設定も。「早乙女コーポレーションから『業務委託』を受けているというダークヒーローだが、実はある目的のために戦っているという裏設定もある。フクイザーにとって真の敵なのか否か、今後の成り行きをお楽しみに」とマサ越前さん。
戦闘力強化に向け、クラウドファンディングで衣装製作費などの支援も募る。目標金額は300万円で、支援コースは5,000円~15万円の12通り。返礼品として、限定アクリルスタンド、支援者ごとにカスタマイズできる応援動画、等身大パネル、ヒーローショー開催権などを用意した。3月19日まで。