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福井で「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」-ラッピングバス運行も

会場内は一部を除き撮影可。同館は「SNSなどで広く拡散を」と呼び掛ける

会場内は一部を除き撮影可。同館は「SNSなどで広く拡散を」と呼び掛ける

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 福井市立郷土歴史博物館(宝永3、TEL 0776-21-0489)で3月28日、「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が始まった。

巡回地では初という、同展開催を知らせるラッピングバス。4月30日まで運行予定

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 備前長船刀剣博物館(岡山県瀬戸内市)での企画展を機に、2012年から国内外で巡回している同展。同館学芸員の松村知也さんは「研究領域が日本刀で、個人的関心もあり岡山まで足を運んだ経緯がある。アニメ『ヱヴァンゲリヲン』を媒介にした展示が興味深く、巡回企画があれば当館が名乗りを上げたいと考えた」と明かす。

 会場では、全国の刀匠が同作品に登場の槍(やり)や刀剣などから着想を得たという刀剣類約30点を展示。同作品の複製原画、製作過程の記録映像、登場人物の等身大フィギュアなども併せて展示する。「女性キャラを透かし彫りした短刀など、現代の刀匠が異色の作品に挑戦している。日本刀の歴史でも画期的な出来事では」と松村さん。

 この日は、熱心な「ヱヴァ」ファン約20人が開場前から列を作ったという。敦賀市から来たという40代の女性は「日本刀と『ヱヴァ』の両方が好きで、初日を狙って友人と見に来た。アニメの世界を壊さないよう一つ一つ丁寧に作ってあり迫力があった」と満足げな表情を見せた。

 旧福井藩関連資料を多数収蔵する同館では、越前松平家伝来の刀など約30点を展示する企画展「越前の刀剣」も同時開催。松村さんは「船の錨(いかり)と楫(かじ)の彫り物を施した短刀もある。アニメに登場するシンジとリョウジつながりで、併せて鑑賞してもらえれば」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~19時。観覧料は一般=800円、高校・大学生=600円、小学・中学生=400円。5月10日まで。

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