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福井市内に美容関連9店舗同時オープン-「美」で中心市街地活性化

「びようカイロ スマイル」店主の増永さん。「若い女性が悩みを相談できるような店に」と意気込む

「びようカイロ スマイル」店主の増永さん。「若い女性が悩みを相談できるような店に」と意気込む

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 福井市内に3月1日、美容関連の9店舗が同時オープンした。

同時オープンに合わせ「美のまち祭」を3月1日に開催。「美と健康に良い食の祭典」「0円ビューティー」などの企画を行った

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 福井県内の美容業界関係者などでつくる「美のまちふくいプロジェクト」の呼び掛けで開店。同プロジェクトは「美」を柱に同市中心市街地エリア活性化を目指し、活動の一環として同エリアでの出店希望者を募った。オープン第1弾は、エステサロンや歯のホワイトニング専門店など9店舗。同プロジェクト代表の竹本祐司さんによると、3月中に2店舗の追加オープンを予定するという。

 「びようカイロ スマイル」(中央1)を独立開業した増永真理恵さんは「昨年9月ごろ募集を知り、開業に向けて準備を進めてきた。以前から独立の考えはあり、プロジェクトの呼び掛けがいいきっかけになった」と話す。「『堅苦しい造りの店にはしたくない』と店内を整えるうち、自分の部屋みたいな店になった。施術後『このまま寝ていたい』と言ってくださるお客さんもいる」とも。

 同エリアでの出店について、竹本さんは「美容業界に関していえば、郊外も中心市街地も集客環境に差はない」と強調。「美容関連では広告物での集客が中心で、客が思いつきで立ち寄るケースはあまりない。実際に、郊外で展開中のオーナーから『移転や増店の候補地として中心市街地が気になっている』との声も聞く」と話す。

 約1000人を動員した街コンなど、同エリアでのイベント開催経験もある竹本さん。「出店募集に応じてくれた人々が中心市街地で生き残れる道筋を考えるのが自分の役目。店舗がきちんと稼げる状況になればエリアへの評価は高まり、街のにぎわいに結びつく」。同エリアで開かれる各種イベントを引き合いに、イベントでの集客を商店街の売り上げ向上につなげる「誘客」の重要性を説く。

 目下の課題は、同プロジェクトに賛同する店舗の組織化。「資材の共同購入やイベント時のコスト負担軽減などメリットは多い。確かな根拠を示し、中心市街地=出店したくなる街という印象につなげたい」と竹本さん。5月にはプロジェクト参加店のナイター営業も予定し、利用者・出店者双方の利便性向上を図るという。

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