
全国約30の自治体と連携し、地域とともにまちづくりを推進する株式会社FoundingBase(本社:東京都世田谷区、代表取締役:山本賢司、以下「FoundingBase」)は、広島県広島市で開催された「第34回全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会」において、福井県美浜町の教職員とともに登壇しました。
本協議会は、全国から選出された小学校教職員が、各校・各地域で推進してきた実践の成果や評価を発表・共有する場であり、民間企業が登壇することは極めて稀です。
今回の登壇は、美浜町でともに地域教育に取り組む学校職員からの推薦により実現したものです。
美浜町におけるFoundingBaseの取り組み

美浜町では、2018年度より町内3つの小学校が横につながり、地域をフィールドに探究的な学びを行う「ふるさと美浜元気プロジェクト」が学校現場の教員によって推進されてきました。
一方で、美浜町には高校がなく、高校進学を機に学びや地域との関わりが断たれてしまうという課題も抱えてきました。
こうした背景を受け、FoundingBaseは、2023年度より、美浜町と連携しながら、小中学生の社会教育の場として公設塾「放課後教室サン」を、2024年度より高校生が地域での探究を継続できる場として「学びコミュニティKai」を運営しています。

「放課後教室サン」では、子どもたちが自らの関心を見つけ、関心を起点にテーマを設定し地域と関わりながら探究する活動を通じて、自ら選択し行動する力の育成に取り組んでいます。こうした経験は子どもたちにとって自己実現の一歩となり、その姿が学校での学びや「みはま元気プロジェクト」にも波及しています。
実際に、これまで発言に消極的だった児童が自らの考えを発信し、周囲の意見を受け止めながらチームをまとめる役割を担うようになるなど、変化が見られるようになりました。
こうした子どもたちの変化は、学校教育と社会教育が相互に作用しながら学びを深め、質を高めている実例として教職員から評価され、今回の推薦と登壇につながっています。
協議会での発表内容について

当日は、美浜町の教職員とともに「みはまのまなび」を軸とした教育の全体像と、その中で公設塾が果たしている役割、そして子どもたちの変化について発表しました。
学校内に閉じない学びの設計や、地域を舞台にした探究活動が学校教育にも良い影響をもたらしている点について、具体的な事例を交えて共有しました。
美浜中央小教諭 平城慶彦 教諭
美浜町の小学校では、2018年度から「げんきプロジェクト」を進めるなどして、総合学習に力を入れていますが、サンが設立して以降は、サンに通う児童が、サンで身につけたことを応用して総合の授業内で提案・進行する様子が多く見られます。サンができたことで、これまで学校で進めてきた取り組みがさらに加速していると強く感じています。
また、子どもだけでなく、学校現場の教員にも大きな価値があったと感じます。民間の視点が入ることで、これまで気づかなかった授業の改善点が見えてきました。サンの存在が、私たち自身の新しいチャレンジに繋がっています。
「第34回 全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会」に登壇してみて、改めて、学校教育と社会教育が協働して探究活動をしているというのは、全国的に実践が少ないと実感しました。今後も、美浜町の子どもたちのよりよい学びの実現のために、この協働をアップデートしていきたいと思います。
今後の展望
現在、美浜町では、放課後教室サンと学びコミュニティKaiなど、社会教育領域での事業を展開しています。
今後は、学校の時間から放課後の時間まで一貫して子どもたちのよりよい学びを実現することを目指し、町内の小中学校の総合学習の支援を行うなど、学校教育領域での取り組みも進めていく方針です。
さらに、学校やサンでの取り組みが、もっと地域に飛び出し、子どもたちの学びが地域のまちづくりにも生かされていく。そんな姿も実現したいと考えています。
美浜町のみなさんと共に、これらの取り組みを進め、美浜町の価値をさらに高めてまいります。