福井コンピュータアーキテクト株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役COO:坪田 信)では、最新版の3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO(アーキトレンドゼロ)Ver.12」を2025年10月15日(水)にリリースいたします。
建設業界で求められる生産性向上や働き方改革への対応として、「ARCHITREND ZERO Ver.12」では、自社開発のBIMソフト「GLOOBE」で培ったBIM技術とノウハウを活かし、BIM図面審査への対応を強化。さらに、2025年4月の法改正に伴う審査時間の大幅増を踏まえ、審査機関との開発協力による審査プロセスの省力化にも取り組んでいます。加えて、リフォーム・リノベーションにおける確認申請業務の作図・計算作業を大幅に削減。各種機能を“2030年の未来仕様”へと進化させ、設計業務全体のさらなる効率化と生産性向上を支援します。
【最新版のポイント】
■ BIM技術×図面審査対応
自社開発ソフト「GLOOBE」で培ったBIM技術を活かし、2026年4月スタートBIM図面審査へ対応。住宅業界のBIM確認申請時代を先読み ─ IFC出力を“標準装備”。
■ 審査機関連携×審査プロセス省力化取組
法改正により審査時間が大幅に増加する中、当社はハウスプラス住宅保証様に開発協力をいただき、申請図作成業務の約10%効率化と1棟あたり最大1時間の審査時間削減を目指す取り組みを開始。
■ リノベ確認申請×省エネ仕様基準強化
昨年発売の省エネ仕様基準オプションを大幅強化。2030年を見据えた誘導基準に対応。さらにリノベーション確認申請部分における機能強化。省エネ設計業務の生産性向上を支援。
【リリース日】
2025年10月15日(水)
【価格(税別)】
・基本構成:ZERO基本 ¥900,000
(平面図、天井伏図、屋根伏図、配置図、立面図、ARCHITREND Manager)
・オプション:省エネ仕様基準 ¥200,000
※オプション動作にはZERO基本構成と木造矩計図/断面図が必要です。
※ARCHITREND ZERO は「IT 導入補助金」の活用が可能です。詳しくは弊社ホームページをご覧ください。
▼製品ページ
https://archi.fukuicompu.co.jp/products/architrendzero/index.html
ARCHITREND ZERO Ver.12の主な新機能
【住宅業界のBIM確認申請時代を先読み ─ IFC*出力を“標準装備”】
2026年4月に始まるBIM図面審査を見据え、「ARCHITREND ZERO Ver.12」では、立体モデルをIFC形式で出力する機能を標準搭載。従来のPDF図面に加え、審査機関とCDE(共通データ環境)を介した情報共有が可能となり、BIM審査への準備がよりスムーズに進められるようになります。
- BIM図面審査に向けたIFCデータのエクスポートに対応。図面はPDF、立体をIFCで、同時出力が可能。
- 出力されたIFCデータは、CDE上で審査機関が確認。立体を含む詳細情報を共有でき、図面だけでは伝わらない内容も補完され、よりスムーズな審査が可能になります。
*IFC: BIMデータをソフトウェア間で共有するための国際標準フォーマット(Industry Foundation Classesの略。)
【審査機関連携─申請業務の質を高める出力支援機能、確認審査の省力化に向けた取組】
2025年4月の法改正施行に伴い、確認申請の審査時間が大幅増加中です。これを受け、当社は審査機関からの要請を請け、ヒアリングを実施し、特に時間を要する項目を抽出。申請側が負担なく必要情報を出力できる仕組みを構築し、申請図作成業務の約10%効率化と、申請者と審査側のやり取りの大幅削減を目指しています。
第一段階として、審査機関であるハウスプラス住宅保証株式会社様に開発協力をいただき、1棟あたり30分~1時間程度の審査時間削減を目標としています。本機能は全国の指定確認検査機関でも同じようにご活用いただけ、省力化を発揮することが可能です。
- 木造壁量計算:既存の計算書一括出力機能を拡張。図面と計算結果の整合性・各判定表の最終確認を自動化。すべてのチェックを通過するとスタンプが自動押印。申請前の確認作業を軽減します。設計変更による不意のNG判定も未然に防止し、不要な指摘の発生を抑えます。
- 採光・換気・排煙計算:採光計算一覧表の拡張。換気・排煙計算の一覧表を新たに追加。
- 仕様表(仕様書作成):審査機関の要望に沿った仕様表を作成。記載箇所の明確化と重複記述の排除によって整合性を高め、審査時間を短縮します。
【2030年を見据えた「誘導基準(ZEH)」対応と申請作図手間改善!】
昨年リリースしたオプション「省エネ仕様基準」を今回バージョンアップしました。2030年の未来仕様の「誘導基準」に対応。高性能住宅の申請手続きをよりスムーズにします。
- 「誘導基準」に対応することで、性能評価、長期優良や低炭素などに活用できます。
- 「省エネ設備」の一括自動配置機能を新たに追加。データ入力を省力化します。
【リノベーションにおける「省エネ基準適合」確認申請に対応!】
- RC造の断熱リノベ時に活用できる付加断熱と充填断熱の色分けや、断面図への指示記載が可能。
- 申請領域にあわせた自動作図機能追加。設備や開口部一覧、面積表も増改築に対応。
【その他】
- 立面図:法規LVSでの遮蔽物高さ表記&遮蔽物候補選択
- 木造壁量計算:多雪区域での基準法、積雪考慮。柱の有効細長比の拡張
- 外皮性能計算:自動配置拡張(玄関・浴室・バルコニー下などの仕様登録)
【住宅BIM確認申請ページを開設予定!】
ARCHITREND ZERO Ver.12リリースに合わせて弊社公式ホームページに「住宅BIM確認申請」と題して、IFCとは?BIM確認申請とは?などを解説した特設ページを開設、審査期間短縮に取り組まれるお客様に有益な情報を提供してまいります。
※画像はイメージです。正式なページ公開は10月15日ごろを予定しています。
住宅情報発信イベントのご案内ARCHITREND ZERO Ver.12リリースを記念して、2025年10月17日(金)に『超・確認申請セミナー~実務者が語るBIM審査・法改正・リノベ対応の最前線~A‐Styleフォーラム Vol.15』を開催予定です。法改正の実情や最新バージョンのご紹介などオンライン開催を予定しておりますのでお気軽にご参加下さい。
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