編集工学の創始者・松岡正剛の一周忌を迎える2025年8月12日、編集工学研究所(東京都世田谷区/代表取締役社長 安藤昭子)は、「松岡正剛 Re?Edit Project」を始動します。このプロジェクトは、松岡が遺した文章や講義映像などのコンテンツを再編集し、次代への知の回路をひらく挑戦です。同日には、松岡正剛事務所および株式会社百間からも、刊行予定の書籍やフェア企画等について発表されます。
編集工学研究所「松岡正剛 Re-Edit Project」の発足について
編集工学の創始者・松岡正剛の一周忌を迎える2025年8月12日、株式会社編集工学研究所(東京都世田谷区/代表取締役社長 安藤昭子)は、未公開の講義録や記録を再編集し、知の回路を次世代へひらく継承プロジェクト「松岡正剛 Re?Edit Project」を始動します。同プロジェクトでは講義録集成の出版をはじめ、講義映像、過去の研究資料の再構成、教育実装など複数の取り組みを展開予定です。また、同日に松岡正剛事務所および株式会社百間からも、それぞれの視点での出版・展示活動が発表されます。
いま世界では、AIの台頭、国際情勢の混迷、地球環境の危機といった未曾有の環境変化を前に、既存の価値観の根本的な見直しが迫られています。そんな中、あらゆる事象を「情報の編集」として捉え直す編集工学及び松岡正剛の方法論が、さまざまな領域で改めて注目されるようになっています。編集工学の背景にある松岡正剛の思想と方法を丹念に紐解き未来に向けて再編集をする試みは、これからの時代に向けた知的資源として寄与するものと考えます。

松岡正剛が編集工学研究所のプロジェクトで行った講義録を集め、再編集して出版予定です。読むことや書くことに劣らぬ熱量で、数多くの講義を行なってきた松岡正剛。これまでは場に居合わせた方々のみに体験いただいていた「松岡正剛の語り」を、書籍化を通じてより広くみなさまにお届けすることを目指します。
書籍は来年春から夏の出版を予定しています。今後の情報発信については、編集工学研究所ニュースレターおよび
編集工学研究所のウェブサイトでお知らせします。
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『情報の歴史』は、「日本の電話100年」の記念事業の一環として、松岡正剛が監修し、1990年にNTT出版より刊行、1996年に増補版が出版されました。人類の誕生から今日のコンピュータによる通信ネットワークや人工知能の飛躍的な進化に至るまでの壮大な歴史を、「人類はどのように情報を編集してきたか」という視点で独自に構成した、全くユニークな年表です。
『
情報の歴史21 増補版』では現在2023年までの年表を追加し刊行しています。編集工学研究所では、今後も年表の編集・追加を続けていく予定です。本書は紙書籍と検索も可能なPDF版の両方で刊行しています。
また、現在は『情報の歴史21 増補版』のゲーム化プロジェクトも進行中です。教育やビジネスの現場で、より楽しく手軽に歴史を遊びながら学べるよう、カードゲームを開発しています。こちらの最新情報については、編集工学研究所ニュースレターおよび
編集工学研究所のウェブサイトでお知らせします。
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「OPERA PROJECT」は、1990年代に松岡正剛を中心に、各界の有識者と共に世界中の物語論を収集、分析をし、ビジネスや行政、教育への活用を目指してスタートしたプロジェクトです。ダンテ『神曲』、平家物語、古事記、各地の民話・説話などを構造化し、物語五要素(ワールドモデル・キャラクター・シーン・ストーリー・ナレーター)、数十に及ぶ物語の母型に分類して取り出すなどの成果が残されています。
編集工学研究所では2025年から、改めて最新の物語研究を取り込みながら、「物語マザー(母型)」の社会適用の可能性、「ワールドモデル」の構築方法、語りえなさや倫理問題に踏み込んだ物語分析などの論考の組み立てが始まっています。
これまでのOPERA PROJECTの成果や松岡正剛の物語論、構想に今後の研究成果を重ねながら、2026年度に書籍としての発表を予定しています。
編集工学研究所が運営する「イシス編集学校」(校長・松岡正剛、学長・田中優子)では、学内で開催するイベントを一部一般公開しています。これまでイシス編集学校のみで公開されてきた「伝習座」という編集工学を学び合う場も、一部公開しています。「伝習座」では、ゲストを招いての専門分野と編集工学を重ねたトークセッションや、松岡正剛が過去にイシス編集学校のイベントで行った講義を再編集・投影し、再解釈しながらディスカッションする企画「Remix 校長校話」の取り組みを行っています。

2024年9月に開催した「Remix 校長校話」のバナー。数理科学者の津田一郎氏による講義に続いて、松岡正剛の過去講義映像を見ながらの対話セッションを行い、YouTube LIVEで公開しました。
株式会社松岡正剛事務所の取り組み
株式会社松岡正剛事務所では、松岡正剛追悼のためのイベントを企画・実施するとともに、厖大に残されている松岡の未発表の文章や語りの記録、また計画や書画作品などを、松岡の方法論をよく知るスタッフならではの工夫を加えて、書籍化していきます。
2025年6月から2026年1月までのあいだ月1回、松岡が親交を結んだ7人のミュージシャンを迎えて、松岡と共作した楽曲や、松岡との交流のエピソードを披露していただく音楽イベントを開催しています(編集工学研究所共催)。毎回オンライン配信も実施しています。
詳細は、松岡正剛 公式HPのXアカウント(@seigowhibi)などで随時お知らせしています。
第1回 6月12日(木) あがた森魚さん(シンガーソングライター)
第2回 7月18日(金) 山下有子さん(作曲家・ピアニスト)
第3回 8月13日(水) 本條秀太郎さん(邦楽家)
第4回 9月10日(水) 西松布咏さん(邦楽家)
第5回 10月22日(水) 井上鑑さん(作曲家・キーボード奏者)
第6回 12月18日(木) 小室等さん(フォークシンガー・作曲家・プロデューサー)
第7回 1月28日(水) 中村明一さん(邦楽家)/小林啓子さん(フォークシンガー)

以下3冊の書籍を刊行いたします。詳細は、各出版社のウェブサイトからご覧いただけます。
- 『世界のほうがおもしろすぎた ゴースト・イン・ザ・ブックス』晶文社四六判・並製 400ページ 1900円+税刊行日 2025年8月18日 発売日:2025年8月8日予定
著者:松岡正剛 編集:太田香保 デザイン:松田行正
詳細:
https://www.shobunsha.co.jp/?p=8967- 『百書繚乱 松岡正剛のヴィジュアルブックガイド』アルテスパブリシング
四六判・並製 456ページ 4800円+税
刊行日 2025年8月12日 発売日:2025年8月26日予定
著者:松岡正剛 編集:寺平賢司 写真:小森康仁 デザイン:佐伯亮介詳細:
https://artespublishing.com/shop/books/86559-316-7/- 書画集『Birds』(英語版のみ) bookshopM
並製本糸中綴じ 168mm×237mm 32ページ (3000円+税)
刊行日・発売日 2025年8月12日
作者:松岡正剛 編集・造本設計:町口覚 デザイン:清水紗良
詳細:
https://bookshopm.base.ec/items/115168111

*上記三冊の発売にあわせて、ブックファースト新宿店、丸善日本橋店、ジュンク堂書店池袋本店、ジュンク堂書店吉祥寺店、ジュンク堂書店大阪本店、丸善松本店、ジュンク堂書店大宮高島屋店、magmabooksなどで松岡正剛ブックフェアが開催される予定です。詳細は、松岡正剛事務所のウェブサイトにて順次お知らせします。(HP:
https://seigowchannel-neo.com/)
*その他、松岡正剛の「連塾 本の自叙伝」の再録本、松岡正剛の文章術についても、編集構成中です。2026年春季刊行をめざしています。
株式会社百間の取り組み
株式会社百間は、松岡正剛とともに培った「編集の力」を、場所・人・物語へと実装し、滋賀・敦賀・東京から世界へと広げます。土地と文化、言葉とデザイン、宗教とアート、芸能と技術──その間に、新たな意味を芽吹かせ続けます。
松岡正剛が創設した近江ARS(Another Real Style)。東京から琵琶湖を抱く近江へ思考の拠点を移した松岡は、この地に歴史・仏教・自然・芸術が重なる「間」を見いだしました。その考えは松岡正剛編著『別日本で、いい。』に結実。この意思を継ぎ、「還生の会(全8回)」の書籍化を準備中です。さらに、2025年春、仏教学者の末木文美士氏とともに三井寺長吏・福家俊彦氏と「還生の会II ー仏教をひらく・日本をゆさぶる」をスタート。夏には石山寺座主・鷲尾龍華氏が仏教入門オンラインサロン「指月ノ会」を始めます。
詳細はこちら|近江ARS公式サイト
https://arscombinatoria.jp/omi
■還生の会

還生の会II 第1回「心はどこへ」
【特別ゲスト】
第1回 6月15日(日) 高山ひろし氏(英文学者)
第2回 10月13日(祝・月) 川崎和男氏(デザインディレクター)
第3回 2026年4月12日(日) 十文字美信氏(写真家)
※第4回以降は日程未定
■指月ノ会

指月ノ会 オンラインサロン
第1回 8月20日(水) 日本仏教の入り口は?
第2回 11月4日(火) 仏教は息づいているのか?
※第3回以降は日程未定
松岡正剛編著『別日本で、いい。』(春秋社)のブックフェアを順次開催中。初回は、京都・滋賀の大垣書店、現在は敦賀駅前の「ちえなみき」で開催中です。2025年秋からは「別日本」を語る百間サロンを開催し、『別日本で、いい。』を核としたさらなる対話を重ねます。

『別日本で、いい。』フェアポスター

大垣書店|烏丸三条店
敦賀ものがたりは、2025年夏から敦賀市とともに本格始動するジャパン・リイシュー・プロジェクトです。松岡正剛の視座を受け継ぎ、敦賀の自然・文化・景観を再編集し、「敦賀スタイル」として国内外に発信します。古くから日本と世界をつなぐ湊(みなと)として悠久の歴史を歩んできた敦賀を舞台に、海外からの旅行者にも、日本文化の奥深さと多層性を体感できるプログラムを展開。歴史的俯瞰・方法的装置・視覚的編集という三つの視座を駆使し、過去と未来をつなぐ新たな旅を提案します。
松岡正剛監修のもと独自に開発したAI「KORO」は、自分で「思いつかないことを思いつく」をテーマに生まれた発想支援エンジンです。甲骨文字に始まる漢字の思考と、古今東西数万冊の知を組み合わせたカルチュラルエンジン「HMHM(フムフム)」を搭載。まだ言葉になっていない内なる声をすくい上げ、新しいアイデアと物語を紡ぐための言葉を生み出します。

KORO(考路)ポスター
取材のお申し込みについて
「松岡正剛 Re-Edit Projects」やその他 編集工学研究所の活動に関する取材を希望される方は、以下へご連絡ください。
株式会社編集工学研究所 広報担当 info@eel.co.jp
株式会社松岡正剛事務所の活動に関する取材を希望される方は、以下へご連絡ください。
株式会社松岡正剛事務所
Tel: 03-5301-2212 | Fax.03-5301-2215
HP:
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〒156-0044 東京都世田谷区赤堤 2-15-3
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株式会社百間
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HP:
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東京都千代田区神田神保町1丁目1ー17
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