福井県敦賀市にある資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」(金ケ崎町)が6月19日・20日、ブルーライトアップイベントを行う。
世界135カ国で活動するUNHCRの取り組みを紹介するパネル展の様子
国連が定める「世界難民の日」(6月20日)に合わせ、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所が全国展開する事業の一環。UNHCR調べで世界の難民・国内避難民が1億人を超える社会情勢の中、今年の世界難民の日のテーマ「安全を求める権利」に同館など全国の自治体、民間企業、団体などが賛同した。
同館は2008(平成20)年、ロシア革命のあおりを受け敦賀港に逃れてきたポーランド孤児や、第2次大戦中に外交官・杉原千畝が発給した「命のビザ」を携えたユダヤ難民上陸などの史実に由来し開館。2020年11月、現在地に移転リニューアルオープンした。
各日18時から21時まで、かつて同港に存在した敦賀港駅や税関旅具検査所など計4棟を復元した建物を、UNHCRのシンボルカラーである青色の光でライトアップする。関連イベントとして、26日まで、UNHCRが取り組む難民問題や難民への国際支援などに関するパネル展も館内で行う。
同事務所は事業展開に当たり、ライトアップされた同館の建物、洋服、手書きメッセージなど「青い物」を撮った写真のSNS投稿も呼びかけ、難民問題への理解や支援につなげる。投稿時のハッシュタグは「#難民とともに」「#WithRefugees」。
開館時間は9時~17時(入館は30分前まで、開館時間延長日あり)。入館料は、一般=500円、小学生以下=300円。水曜休館(祝日の場合は翌日)。