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福井・勝山のエキナカカフェ、市民交流の場に

同市内でサイホンでコーヒーを入れる店は珍しいという

同市内でサイホンでコーヒーを入れる店は珍しいという

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 えちぜん鉄道勝山駅(勝山市遅羽町比島)内の「えち鉄CAFE勝山駅」が、新たな市民交流の場としてにぎわっている。

窓ごしに日本最古級の電気機関車「テキ6」を眺められる

 同カフェは6月28日にオープン。店舗面積は10.6坪。席数は、カウンター4席、テーブル8席。もともとは昨年10月の同駅舎改修でできたギャラリースペースだったが、「駅舎改修を機により多くの人々が楽しめる施設を」との声が社内で上がり、今年1月から開店準備を進めてきた。

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 同社初の直営エキナカカフェ。準備に当たり、同駅の元駅員や車内で旅客案内をする「アテンダント」経験者らがスタッフに加わった。全員がカフェ運営未経験で、福井市内の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店の助言を受けながら、開店までの1カ月半で調理や接客のノウハウを体にたたき込んだ。

 メニューは、オリジナルの「えち鉄ブレンド」、浅いり豆4種の「昭和ブレンド」、店内設置の専用機器で抽出する「アイスコーヒー(水出し)」(以上各380円)など。「えち鉄ブレンド」や「昭和ブレンド」はコーヒー豆の販売も行う。

 来店客の7割が同市民。スタッフの岡田英俊さんは「駅が街なかから離れているからか、地元の方には『のんびりできる店』と言ってもらえる。店内に音楽を流さず、駅のアナウンスを自然のBGMにしているのも良い効果につながっているのでは」と話す。

 潜在的な電車利用客の掘り起こしにも一役買っている。「年配のお客さまが当駅の思い出話をしている姿も見掛ける。車社会の勝山市では電車に長い間乗っていない方も多い。カフェが今の電車の姿に触れるきっかけ作りにもなっている」と岡田さん。

 7月下旬にはネコがテーマのチャリティーコンサートを店内で開いた。岡田さんは「駅自体は電車に乗る『手段』だが、カフェができて駅に行くことが『目的』になった方が増えたと感じる」と話し、「三国港駅や田原町駅など、他の終着駅や乗換駅でも直営カフェを展開できれば」と将来図を描く。

 営業時間は10時~17時。水曜定休。

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