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坂井の鉄工所が「LINEスタンプ」販売-DIY女子向け、オリジナルキャラ開発

スタンプは豊かな表情のイラスト40種類で構成される

スタンプは豊かな表情のイラスト40種類で構成される

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 福井県坂井市内にある鉄工所「長田工業所」が7月29日、製造業やDIY好き女子をターゲットにした「LINEスタンプ」の販売を始めた。

レンチや溶接用マスクなど、鉄工所ならではの小道具を身に着けるキャラクターたち

 「LINEスタンプ」は、コミュニケーションアプリ「LINE」のメッセージ機能で使えるイラスト集。配布・販売は一部企業に開放されていたが、アプリ供給元のLINE(東京都)が今年2月、個人も参入できる「LINEクリエーターズマーケット」を発表。同社社長の小林輝之さんが「鉄工所ならではのスタンプで製造業への関心が高まれば」と企画を立てた。

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 当初、小林さん自身で原画を起こすことを考えた。「以前から自分なりのキャラクターを考えるのは好きだった。スタンプのキャラクターも手書きならそこそこの出来になったが、デジタルデータ化が難しく自分の手には負えなかった。プロの助けが必要だと痛感した」

 そこで、発注者と制作者をウェブ上でマッチングする「クラウドソーシング」のサービスを活用した。小林さんが「DIY好き女子向けLINEスタンプの制作」とコンセプトを提示、全国から約10人のイラストレーターが名乗りを上げた。イラストレーターは各自、小林さんが描いたスケッチを基にサンプルを制作。「女子向けのスタンプなら私が選びたい」と妻の美紀さんが候補を絞り込み、関西在住のイラストレーターへ依頼を決めた。

 およそ1カ月半の制作期間で80通のメールをやりとりした。当初、鉄板とシバイヌをモチーフにしたキャラクター「溶接DIY博士 イタシバくん」のみを予定していたが、「途中からイラストレーターさんも乗ってきて『こんなキャラクターもどうだろうか』と提案してくれた」(小林さん)。友だちの「ニッパちゃん」や「ゴリ鉄くん」、ペットの「グラインダックス」などが生まれにぎやかな顔ぶれとなった。

 出来上がったスタンプは、同マーケットの規約に基づく審査を経て公開となる。小林さんは「規約には暴力的表現を禁じる条項がある。溶接バーナーを握って『グッジョブ!!』とポーズを決めるイタシバくんの絵が、暴力的表現にあたらないかとヒヤヒヤした」と振り返る。心配は杞憂(きゆう)に終わり無事公開が決まった。

 「宣伝目的のスタンプは承認が下りない。当社のような製造業が営利目的以外でスタンプを作ることはまずないのでは」と出来上がりに満足げな小林さん。「スタンプのダウンロード数が伸びるよう努力して、新しいキャラクター作りにつなげたい」と意気込む。

 スタンプは100円。「LINEウェブストア」で購入できる。

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