福井市の「E&Cギャラリー」(福井市問屋町3、TEL 0776-27-0207)で6月15日から、企画展「寺根千尋展」が行われる。
同ギャラリーでの展示事例。同プロジェクト登録者は、左側パーティションを隔てたもう1つの展示空間を含めて利用ができる
同ギャラリーが始めた新プロジェクト「Artist Square(アーティストスクエア)」の第1回企画展で、福井大(文京3)教育地域科学部4年の寺根さんが動物をモチーフにした立体作品など40点を展示する。
学業の傍ら「かわいい」をテーマにした創作活動を続ける寺根さん。展覧会開催に当たり「日常生活で感じる違和感や心引かれる物事などが表現の源になっている。会場を訪ねてくださった方同士が作品から得た印象や自身の世界観を共有できるような場になればうれしい」と意気込む。
同プロジェクトは、個展開催に掛かる経費負担を減らすことで若手作家の発表の機会を増やす目的で始まった。プロジェクトに登録すると、2週間=16万円の会場使用料が半額となる。登録に当たっては作品審査が必要。募集対象は国内外を問わない。
同ギャラリーの宮崎光二代表は「ギャラリーオープンから8年がたち、国内外の優れた作家を紹介するという役割を果たしてきた自負はある。しかし、福井の若手作家を育てるという使命については手つかずの感が拭えず、本プロジェクトを活用して発表の場を多く設けてもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は12時~18時(金曜は21時まで)。入場無料。火曜・水曜定休。6月26日まで。