福井駅西口の複合施設「ハピリン」(福井市中央1)1階屋根付き多目的広場「ハピテラス」で4月16日、福井市宣伝隊長のゆるキャラ「朝倉ゆめまる」の誕生日イベントが行われた。
スポンジ製の刀を手に地元小学生らが熱戦を繰り広げた「越前チャンバラ合戦」
同キャラは、2005年の「第20回国民文化祭・ふくい2005」を機に誕生。一乗谷朝倉氏遺跡(城戸ノ内町)唐門をモチーフにした頭部が特徴で、2014年には福井市から特別住民票の交付も受けた。住民票に記された誕生日は2005年4月17日だが、設定上は「一乗谷朝倉氏遺跡に住む妖精」で「年男」でも「年女」でもない。
イベントは同広場での「第4回越前チャンバラ合戦 in ハピリン」のオープニング企画として、参加者らが見守る中で行われた。東京を拠点に活動する「歌う応援隊 ヒトミリリィ」が応援ソング「僕はゆめまる 夢がある」を披露し、メンバーの川縁清志さん(福井市出身)、人見仁子(よしこ)さん(大分市出身)が12回目の誕生日を祝った。
川縁さんによると、応援ソングの企画が立ち上がったのは昨年10月ごろ。「東京福井県人会の会合でゆめまる君にテーマソングが無いことを知り『歌う応援隊』として故郷の応援ができればと申し出た。私自身、社会貢献型音楽レーベルの代表も務めており、レーベルの目指す方向にもマッチした」と明かす。
歌詞には「越前ガニ おろしそば みんなと一緒に食べたいな」「福井の素敵な場所 頑張る人たち 諸国に広めてる」などのフレーズを散りばめた。「楽曲はアレンジの巧拙でクオリティーが変わる」ため、念入りにアレンジを行ったという。一乗滝の音、コミュニティーバスのウインカー音、路面電車のドア開閉音など「福井の音」も盛り込んだ。
同レーベルは応援歌披露に合わせ、福井市が認定する「朝倉ゆめまる応援企業」にもなった。川縁さんは「公式のミュージックビデオを作り、ゆめまる君と共演することが目標。ゆめまる君の姿に合わせヒトミリリィも甲冑(かっちゅう)姿で登場できれば」と話す。