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福井の私鉄史振り返る展覧会 廃線跡と車両基地巡るツアーも

「長らくありがとうございました」のメッセージを掲げる京福電鉄丸岡線の電車

「長らくありがとうございました」のメッセージを掲げる京福電鉄丸岡線の電車

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 福井県立歴史博物館(福井市大宮2、TEL 0776-22-4675)で4月22日から、企画展「福井の私鉄」が行われる。

鯖浦線営業当時の福井鉄道織田駅。現在は改築されバスターミナルに

 福井鉄道の通称「ヒゲ線」延伸による「福井駅」電停新設など福井駅西口広場整備完成から1年となったのを記念し同館が企画。京福電鉄(現えちぜん鉄道)丸岡線(本丸岡~西長田間)や、福井鉄道鯖浦線(鯖江~織田間)など、かつて県内を縦横に走っていた私鉄網を約100点の資料で紹介する。

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 県内における私鉄の歴史は、1914(大正3)年に相次いで営業開始した武岡(ぶこう)軽便鉄道(新武生~五分市間)と、越前電気鉄道(新福井~市荒川間)に端を発する。その後各地で異なる会社が路線を開業し、合併を繰り返して京福電鉄と福井鉄道に集約された。

 展示は、県内の私鉄が隆盛を誇った昭和30年代の写真資料などを中心に構成。学芸員の水村伸行さんは「一般の方から寄贈を受けた資料も多い。中には、撮影年月日はもとより、列車番号や撮影位置の見取り図などのデータが添えられた貴重な写真もある」と話す。廃線を知らせる看板類、当時の運賃表、廃線翌日に走った資材回収用の臨時貨物列車などを捉えたショットもあるという。

 関連イベントとして4月29日、京福電鉄廃線跡とえちぜん鉄道車両基地を見学する「歴史博物館移動講座」を開く。廃線跡巡りでは、1974(昭和49)年廃線の京福電鉄勝山~京福大野間を訪ねる予定。「道路沿いに現存する架線柱やJR越美北線との立体交差跡など、勝山・大野エリアを対象にした廃線跡ツアーは珍しいのでは」と水村さん。参加費は1,200円。定員40人(先着順)。

 期間中、鉄道友の会福井支部メンバーによる鉄道模型運転会や担当学芸員による展示説明会、福井県生涯学習センター「福井ライフ・アカデミー」と連携した「ふくい歴博講座『福井の私鉄』」なども予定する。

 神奈川県出身で「私鉄といえば東急や小田急など大手の路線が身近な存在だった」という水村さん。「大手私鉄と異なり、福井の私鉄は武岡軽便鉄道など地元の人たちによる『おらが町の鉄道』から始まったというのが興味深い。身近な生活路線である私鉄の存在意義を改めて考えるきっかけとなれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。料金は、一般=100円、高校生以下無料。休館日は5月10日・24日。6月4日まで。歴史博物館移動講座は4月1日から、電話で申し込みを受け付ける。

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