福井市の仁愛女子高(福井市宝永4)吹奏楽部が3月29日、福井市文化会館(春山2)で定期演奏会「愛響(あいきょう)第Ⅰ楽章」を行う。
同部は2012年創部で、部員数は、1年生=25人、2年生=11人、3年生=9人の計45人。OGによると創部当初は同好会に近い活動状況だったが、昨年4月、同部講師の岡田健志さんが着任したのを機に活動が本格化した。同年7月の「第58回中部日本吹奏楽コンクール」福井県大会高等学校A部門(大編成)への初出場で金賞を受賞するなど、実績も重ねている。
プログラムは、クラシックステージとポップスステージの2部構成で、「アルト・サクソフォンと吹奏楽のためのバラード」「シング・シング・シング」「イン・ザ・ムード」「名探偵コナンのテーマ」「銀河鉄道999」など計16曲の演奏を予定する。客演指揮者に同校音楽科特別講師の清水八洲男さん、客演演奏者にサクソホン奏者の煙谷惇さんを迎え、ワーグナーの「エルザの大聖堂への行列」も披露する。
演奏会タイトルは同部のチーム名に由来するという。トロンボーン担当の松田美咲さんは「愛のある響きを届けたいという願いを込め、先輩が付けてくれた名前。私たちらしさを表現できる言葉だと思い、演奏会の題名にした」と話す。ポスターにあしらった「愛響」のロゴタイプには、四分音符やヘ音記号、アルト記号などを巧みに盛り込んだ。
同部は北陸地方唯一の女子高吹奏楽部で、岡田さんは「普段はコンクールや校内コンサートなど比較的クローズドな場での演奏が多い。定期演奏会は、部の存在を一般の人たちにも広めるチャンス」と話す。サクソホン担当の松山愛奈さんも「女子らしい優しさと『仁愛の吹奏楽部ってすごい』と思わせる迫力を表現して、新入部員の獲得につなげたい」と意欲を見せる。
18時30分開演。入場料は300円。