福井市の大安禅寺(田ノ谷町)で3月21日・22日、アートイベント「大安禅寺×デジタルアート 光で紡ぐ禅の通(みち)」が開催される。
2019年に始まった同寺本堂の「令和の大修理」を機に発足した「福井の文化財未来へプロジェクト」の一環として開かれるイベントで、今回が3回目。映像、写真、照明、音楽などのクリエーター、和紙や木工の職人らがタッグを組み、国指定重要文化財である本堂を舞台にデジタル表現を展開する。
AR(拡張現実)やプロジェクションマッピングなどの技術を使い、同寺の歴史を盛り込んだストーリー性ある空間を演出。「色即是空」など禅宗に通じる言葉を本堂内の各部屋にちりばめることで、鑑賞者が禅宗の法話に触れた感覚になるような仕掛けも施すという。
副住職の高橋玄峰さんは「光と音を駆使したアートイベントを開催してみて、若者から年配者まで幅広い世代が来てくれるという手応えを得た。当寺をよく訪れる人に寺の新たな一面を感じてもらえたり、アート鑑賞が目当ての人に当寺のことを知ってもらえたりという意義あるイベントだと感じている」と話す。
同寺は福井藩第4代藩主・松平光通が建立したと伝えられる越前松平家の菩提(ぼだい)所で、現在、福井市内では唯一の国指定重要文化財建造物。高橋さんは「文化財は先人の軌跡そのもの。歴史ある建造物の中で連綿と続く人々の思いに触れることが、ふるさと福井を愛するきっかけづくりにつながれば」と話す。
関連イベントとして、令和の大修理を記録したパネル展(21日・22日)、「ゆるむ・めぐる・ととのう時間」をテーマにしたワークショップなど(22日)を開催する。
上演時間は、21日=16時~20時30分、22日=10時~15時30分(いずれも最終入場)。拝観料は500円(高校生以下無料)。